2日目(5/3)
えびの高原への道は予想通りたいへん

 明るくなってもすぐには起きることができず,6時過ぎの目覚め。今日はテントを張ったまま,周辺をサイクリングする予定。 テントのそばにやってきたコゲラに遊んでもらい,2回目の炊飯で少しはましになったご飯とレトルトカレーを食べて8時出発。とりあえずは丸尾の交差点まで登る。 オオルリのさえずりが聞こえて気分爽快,荷物もデイパックのみなので身軽・・・なのだが,この上りが意外ときつく,早くもバテてしまった。 とりあえず丸尾交差点のファミリーマートで弁当購入。

 丸尾の交差点からえびの高原にかけては,途中に10%の傾斜もある,きつめの山道。観光ホテルが立ち並ぶ中, 谷間から聞こえるアカショウビンのさえずりを聞きながら登り続ける。道端からは硫黄の噴気が立ちこめ,体には良くないが温泉地に来ている事を実感。 この道は交通量も多く,せっかく鳥の声やキツツキ類のドラミングが聞こえてもすぐにエンジン音でかき消されてしまう。

テントのすぐそばにいたコゲラ 硫黄の匂いぷんぷん

 こまめに休憩をとりながら進むこと2時間,日本一高地にある火口湖,大浪池の登山口到着。 本当はここから大浪池に登ろうと思っていたのだが,登山口周辺には車がずらり。 駐車場が狭いのもあるが,30台近い車に少々うんざりしたので,大浪池をパスしてえびの高原まで登ることに。えびの高原には30分ほどで到着。 意外に早く着いてしまったのであれっ?といった感じだった。とはいえスタートから600mは登った。普段ヒルクライムをしない体にはきつい道だった。

 えびの高原も駐車場は満杯。隅っこに自転車を止め,とりあえず「えびのミュージアム」で軽く事前?学習。その後は少々早いが,レストランで昼食。 頼んだのはチキン南蛮定食1000円。ここに来てまでチキン南蛮食べなくても・・・と思うかもしれないが,メニューにあると気になって注文してしまう 今日この頃。味は,まあ普通だった。

この先に鳥が止まったらなぁ 韓国岳をのぞむ

 食後はすぐ裏から行くことができる「池巡り」へ。えびの高原周辺には百紫池,六観音御池,不動池という3つの池と白鳥山という山があり, そこを回るハイキングコースがある。白鳥山に登らなければ,1周1時間半程のコースなので,散策にはもってこい。食後の軽い運動?も兼ねて歩いてみることに。 昼過ぎということで鳥の声は多くないが,時折カラ類やウグイの声が聞こえてくる。

 その中で最も良く聞いたのは帰化種のソウシチョウ。 福岡で聞き慣れていたとはいえ,ウグイスの「ホーホケキョ」が完全に力負けしてしまう程の声は何度聞いてもすさまじい。 姿も声も美しいが,色々なことが頭に浮かび,純粋に「きれいだね」とは思えない。

ハルリンドウ 六観音御池

 百紫池,六観音御池,不動池と回ると韓国岳が見えてきた。ここも今日は登山客でいっぱい。あまりに多すぎて登る気にならない (そもそもそんな体力も残っていないが・・・)。自転車のところに戻り,朝買って結局食べていなかった弁当を少しつまんで14時過ぎ出発。 朝ヒィコラ言って登ってきた坂道, 爽快で少々怖い下りはあっという間に過ぎていく。ブレーキをかけないと,あっという間に50km/hを超えてしまう。あれだけ苦しんだ坂道も, 下りは30分かからなかった。丸尾交差点のすぐそばにある温泉「カジロガ湯(330円,石鹸・シャンプーなし)」で汗を流し,キャンプ場に戻る。 テントの数が100を超えていてびっくり!お盆に利用した北海道のキャンプ場を思い出してしまった。食事を済ませると疲れがどっと出て,21時前に就寝。

走行距離:30km

樹齢500年をこえるスギ テントでいっぱいになった霧島のキャンプ場
<5/3に確認した鳥>
キジバト
アカショウビン(声)
ヒバリ
ツバメ
サンショウクイ
ヒヨドリ
ヤブサメ(声)
ウグイス
オオルリ(声)
ヒガラ
ヤマガラ
シジュウカラ
メジロ
コジュケイ(声)
ソウシチョウ

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