部屋は暑く,ファンが回転するたびに音を立てるので,一旦起きた後は寝付くことができなかった。7時まで寝てゆっくり準備をし,8時を回ったところで昨晩のレストランにてスクランブルエッグ+トースト(40B)を注文。ちなみに,この時期のバンコクの夜明けは6時過ぎ。食後は10時前まで部屋で過ごし,それから周辺散策へ。まずはバス路線図が欲しいのと,近場を歩いてみたいのでカオサン通りへ行ってみる。当たり前のことだがチャナソンクラムよりも人ははるかに多い。色々な店から「買ってかない?」と声をかけられる。姫はサンダル(190B)を買い,あとは通りを歩いてぐるっと一回り。日本人もたくさんいた。バスマップはふと目に入ったツアー会社にて購入(40B)。でもこれは使えそうにないデキで,後からショックを受けることに。
一通り歩いた後は再び宿に戻り,休憩。12時半を回ったところで昼食&散策のため再度外出。すぐ側に流れるチャオプラヤ川に向かう。川はとても「きれい」といえるものではないが,それでも川の流れを見ると少し落ち着くことができた。食事は近くにあった食堂でセンミー・ナーム(20B)とコーラを注文。
ここで頼んだ「センミー・ナーム」とは春雨のようなスープ麺。「センミー」というのが春雨のような細麺で,その他には「バミー(いわゆる中華麺)」や「センレック(細いうどんくらいの米から作った麺)」などがある。「ナーム」というのは「水」のことで,これを麺の種類の後につけれて注文すればスープあり麺となる。スープなしなら「ヘーン」をつける(例えば,「バミー・ヘーン」)。ちなみに,テーブルには右の写真にあるような調味料セット(砂糖,粉末唐辛子,唐辛子の酢漬け,ナンプラー)が置かれていて,これを用いて自分好みの味に味付けをする。麺に砂糖というのは初めこそ抵抗感があったのだが,一度試すともう欠かせないものになる。
さて,初めて食べるタイの麺だが,これが美味しいこと!香草ものっているが,昨晩食べたトムヤムクンのような苦さは全くなく,あっさりしたスープと相まってその味は最高!。毎食食べてもいいくらい。
食後は近くにあるツーリストインフォメーションセンターを訪れ,明日予定している「サイアムスクエア(大型ショッピングセンターが建ち並ぶ若者に人気のエリア)」への道を尋ねる。15番のバスに乗ればいいと教えていただき,バス停が近くにあったのでしばし待ってみる。・・・しかし15番のバスが現れる気配はない。今日は諦めて側にある広場で一休みすることに。
大勢の人々が木陰で休んでいる(暑さでぐったりしているようにも見える)が,こんなにも暑ければそれも当たり前のこと(ちなみに日中の気温は35℃前後)。ここでは初ヒットの鳥が2種ほど。インドハッカとムナオビオウギビタキ。日本では見られない鳥は何の仲間かわからなかったりもするが,とても新鮮で見ていて楽しい。本当は他にもいたのだが,識別能力のなさを露呈してしまった。
さて,ここバンコクでは国立博物館へ行ってみたかったのが今日は休館日のようなので,30分ほど休んだ後は「タイ王室並びに国家の重要儀式専用の第一級寺院」とされる「ワット・プラケオ」の方へと歩いていく。途中何人かの詐欺師に話しかけられるが,相手にしないので問題なし。彼らは「今日は王室には入れない」などと声をかけて宝石店などに連れていこうとする。ま,日本語で声をかけてくる人を信用する方がおかしいよね。ワット・プラケオの入場料は200B。これは高いので中には入らず,外から写真だけ撮って終わり。入場せずともわかるその豪華さに圧倒される。
ワットの近くにあった本屋では,明日サイアムスクエアで買おうと思っていたタイの鳥図鑑「Birds of Thailand」が置いてあったのでつい買いそうになったが,その値段を見て(約900B)断念。こういう観光地にある本はきっとかなり割高だろうからね。本屋を出た後はタイ有数の名門大学といわれるタマサート大学横をぐるりと周り,もと来た道へ。そして宿に戻り,シャワーを浴びて夕食へ。どこにしようか迷ったが,今日は歩きっぱなしで疲れていたため,またまたいつものレストランへと行ってしまった。注文したのはエビグリーンカレー(70B)。カレーといってもタイ独特のカレー。黄緑色をしたスープで,香草が非常に効いている。まだ香草に慣れていない僕はまともに食べることができなかった。まずいってわけではないけれど,慣れが必要かな。姫もチキングリーンカレーを注文するが,これまたきつかったようだ。
食後はゲストハウス下にあるネットカフェにてタイ初のネット(1分1B)。日本語もOKで,HPに書き込みをしたりメールを送信したりと,日本にいるときと同様の作業ができる。でも,ちょっと前まではこんなこと考えられなかったんだよねえ。情報分野の発達を実感する。さて,少しは緊張もほぐれてきたのか,食事も昨日よりは喉を通るようになり,ほっと一安心。体調も元に戻りつつある。
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