'02九州 
5日目(7/27) -少年時代を思い出す-
坂本村は葉木駅から輪行。

 出発は8時過ぎ。今日はこの間の台風9号に引き続き台風11号が接近中。熊本に再接近するのは今日の昼頃だという。今のところ影響はそれほどないようだが,それでも風は強い。天気はそれほど悪くないのでとりあえず出発。3号線をひたすら南下し,八代まで向かう。歩道がついているので危なくはないが,排気ガスは多いし,景色も大したことないので,楽しい道ではない。

 昼に八代に到着。ここから鹿児島へ向かうルートとしては,

 @このまま3号線を南下して海沿いを走る
 A球磨川沿いに人吉方面へ進む

という二つがある。前者は途中,海のきれいな阿久根などを走るが交通量は多く,キャンプ場などはない。後者は山間の道なのでアップダウンがあり,有名な人吉のループ橋を越えて進む。距離でいえば後者の方が短いけど,アップダウンを考えればどっちも同じようなもの。 涼しげ。

 今回は後者を選択することにした。人吉まで行けばキャンプ場があるし,ループ橋を越えてみたいというのもあったからだ。

 球磨川沿いの道は,国道とはいえ川沿いなので道幅は狭く,結構危険である。傾斜はそれほどでもないが,だらだらと上っていくので意外ときつい。10キロほど進んだところにある道の駅坂本で休憩。時間は14時前。今日は人吉まで行きたいが,このペースだと日が落ちてからの到着となりそうだ。おまけに雨も降り始めた。

 行けるところまで行って野宿という案もあったが,ここは輪行をすることにした。ちょうど近くに駅があり,そこから人吉までひとっとび。姫曰く「優雅な旅」だそうだ。人吉到着は16時半。楽をできたが,球磨川沿いに上るこの道は,国道ではなく県道を走れば交通量,アップダウン共にそれほどなく,楽しめること間違いなし。今度来るときは必ず走りたい。

 17時に人吉駅前の「からくり時計」を見て,キャンプ場へと向かう。「人吉クラフトパークキャンプ場」,ここは人吉市のはずれにあるキャンプ場だ。「紙すき」や「ろくろ体験」などができるクラフトパーク内にあるキャンプ場で,4人以下用テントならば一張りにつき420円。人数が多いとお得だ。キャンプ場までの距離は駅から10キロ弱で,着いたのは18時前。管理人はすでにいないようなので料金は明日払うことに。 夏の積雲大好き。

 サイトに着くと,子供連れがたくさん。こども会とかのキャンプかなと思ってみているとおっちゃんが話しかけてきた。

 「夕ご飯食べました?よかったらこっちに来てご一緒しませんか?」

 温泉に行きたかったがちょこっとだけいただくことに。聞くと,人吉市のサッカー少年団らしく,明日近くで地域の子供を集めてサッカー教室をするという。なんでも,九州大会でも準優勝するほどのチームらしい!指導方針は,サッカーのうまい子を集めて作ったチームではなく,市内の小学生が集まって監督,コーチなどはボランティアで指導。自分も小学校の時は同じようなスポーツ少年団でサッカーをしていたので,なんだか懐かしくなってしまった。バーベキューに混ぜてもらい,肉やビールをごちそうしてもらう。嬉しい限り。

 そのあとキャンプ場のすぐ隣にあるショッピングセンター内の「神城温泉」へ。500円。竹林の露天風呂や石が敷いてある風呂など,なかなか楽しめる温泉でおすすめ。温泉から帰ったあとはすぐ就寝,といきたかったのだが暑くてなかなか寝付けず・・・。


6日目(7/28) -初(!?)対面-
武者返し。単純だけど,効果あったのかなあ。

 昨晩は本当に暑かった。通気性の悪いテントなのでもう最悪。5時半起床で,朝食は昨日と同様,サッカー少年団のみなさんにいただく。今日はここに連泊するのでゆっくり準備をして,管理事務所でキャンプ代を払う。

 さて,今日はリンクのコーナーにもあるHP,「川へ行こう 〜日本一周自転車の旅〜」の管理人である「風神」さんと,ここ人吉市で会う予定になっている。10時過ぎには到着(風神さんはバイクで来る)するというので,僕らは市内観光を兼ねて人吉城跡へ行くことに。

 サイクリングロードを通って人吉城跡へ。ここは,侍が城壁を上れないようになっている「武者返し」がある城跡。まあそのほかは景色がいいくらいしかないところだけど・・・。 人吉城跡からの眺め。

 城跡に着くと,ちょうど風神さんから電話が入り,もう少しで着くとのこと。一足先に城跡を上って到着を待つ。しばらくして到着した風神さんと初対面。メールでやりとりしてたから「初」という感じはそれほどしなかったけどね。笑顔がとてもさわやかな風神さんからは差し入れとして「ヴァーム」と「アイスノンシート(いわゆる熱さまシート)」といただく。チャリダーにはありがたい差し入れだ。

 しばし談笑した後,記念写真を撮って風神さんとは別れる。とはいえお互いの自宅が数キロという近さにあることがわかり,秋には一緒に志賀島サイクリングをしましょうということになった。楽しみである。

 風神さんと別れたあともしばらくの間城跡でのんびりしていたが,おなかがすいてきたので食堂を探しに出かけることにした。駅前にはなんかあっただろう,そう思っていくが,意外とない。 左が風神さん。

 土産屋を物色した後,近くをうろうろ。駅から数キロのところに美味しそうな食堂「いろは」があったので入ってみる。

 早速メニューを見ると「たまげた勝丼1000円」の文字が目に入る。おなかをすかしたチャリダーにかかれば,どんな勝丼でもぺろりとたいらげてしまうさ。そう思って迷わず注文。しばらくして出てきたのは・・・

 確かにたまげた。

 どんぶり(というかでっかいお椀)に山盛りのご飯,そして溢れるほどのカツ。直径20センチほどはあるだろう。味の方は,「GOOD!」。美味しい。普通の勝丼と言ってしまえばそれだけだけど,その普通さがいい。だって,この量で特徴的な味だったら途中で嫌になってしまうもんね。姫にもちょっと手伝ってもらって食べきることができた。さっきは余裕余裕と思っていたけど,最近食が細くなってきている自分にはちょっと多かったかも。 たまげた勝丼1000円。おいしかった。

 ちなみに,ここのメニューには「たまげた勝丼」のさらに上をいく「大勝丼2500円」というのがある。2500円って,いったいどんな勝丼なんだ?

 おなかを一杯にした後はキャンプ場に戻って,しばらくの間,すぐ側を流れる川で涼み,昼寝。夏の真っ昼間には,とてもではないが走る気が起こらない。

 夕方に起きて昨日と同じく神城温泉でのんびり。夕食はジャスコで贅沢にも馬刺とカツオのたたきを買う。夜は昨日と同様暑くてなかなか寝付けず。


前頁   この旅日記TOPに戻る   次頁