4時半起床。今日は涼しい時間帯に走りたいので早めに起き,6時過ぎに出発。気温の上がる日中には,とてもではないが走る気がしない。しかも,それが上り坂なら尚更だ。
空は曇っているが,そのおかげでかなり涼しい。221号線を上っていく。この道路は片側だけだが歩道がついている。傾斜は,初めが結構きつく,キャンプ場からループ橋までは10キロ。ループ橋の標高が409メートルなので,300メートル近い上り。真夏の日中には絶対に走りたくないよね。
途中小休憩を多く交えながら1時間半でループ橋到着。円周600メートルが二巻き。なかなか見事な橋だ。しかし傾斜自体は大したことなく,(人吉側から上った場合左側に)幅1メートル弱の歩道があるので大型車を気にせず走ることができる。それよりもここで危険なのは,その後に登場する加久藤トンネルだ。長さ1,8キロ。緩やかな下りなのでさらに危ない。まあ,きちんとした歩道があるから少しはましだけど。でも,2キロ近くトンネルを下るというのは精神的にきつい。しかも,歩道にガードレールがないのでトラック風が超恐い。
それを抜けると,えびの&霧島の素晴らしい景色が飛び込んでくる!今日は残念ながら曇っていたが,晴れた日なら最高だろうなあ。そして,その後は5キロ以上にわたる下り。何だか阿蘇みたい。
下りきった後は吉松まで走り,そこから隼人まで輪行。輪行は,自転車の解体こそ少しばかり面倒だけど,とても便利な移動手段であるとつくづく思う。隼人には1時半に到着。駅から出ると,その暑さにやる気を失う。暑すぎだ。
自転車組立中にはタクシーの運転手さんが興味津々という表情で話しかけてくる。僕に話しかけてくる言葉は「からいも標準語(鹿児島人が話す標準語)」なので大丈夫だが,運転手さん同士の会話はやはり理解できない。姫は鹿児島人なので,普段鹿児島弁を少しは聞いている僕も多少は分かるかと思ったが全然だめだった。この時ふと思ったことは,子供の頃テレビで見ていた鹿児島弁の会話が,今はこうして目の前で繰り広げられているんだよなあ,ということ。遠くまで来た(?)ものだ。
自転車を組み立て終え出発しようとしたが,近くにコインランドリーがあったのでしばらく洗濯休憩。そのあと国分のキャンプ場に向けて出発。今日行く「国分キャンプ場」は国分市の海水浴場にあるキャンプ場だ。使用料は無料!九州で無料キャンプ場は貴重な存在なだけに,利用客もきっと多いだろう。
そう思って行ったが,キャンプサイトにはテントが数張りあるだけ。なーんだ。
テントを張っていると,チャリダーが3人来た。どうやら親子連れのようだ。3人ともデイバッグをサイドバッグの代わりにしている。なかなかおもしろい。おっちゃんは腕の太さ,足の太さ共に僕の2倍は間違いなくありそうな超マッチョ。二人の息子もいい体格をしている。千葉から高知経由で来たらしく,僕らが阿蘇で足止めを食らっている頃,彼らも同じく阿蘇の瀬の本にいたらしい。「この時期九州にはチャリダーなんていないよねー」と,姫と話していたが意外といるのかもね。今回初めて話をすることのできたチャリダーだったのでちょっと嬉しい。
しばらく話をした後僕らは買い物へ。すぐ側にスーパーがあるのでそこで食材を買う。おまけに「南国白くま」も。おなじみアイスで体を冷やし,ついでに近くのローソンでビールを買って一杯。うーん,最高!
温泉はちょっと距離があるのでキャンプ場のシャワーで汗を流し,夕食をとって就寝。今夜は海の側だが,意外と風が入ってこなくて相変わらず寝苦しい。走行距離は50キロ。
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