朝起きるとテントの外はまたもや濃霧。昨日は運が良かっただけなのか?それとも3泊して晴れたのが1日というのが単に悪運なだけ?テントを乾かす事はできそうにないので諦めて濡れたままたたみ,チャリダーに別れを告げて7時出発。今日は昨日の予定通り根室まで。
橋を渡ってすぐ右へと曲がり,国道44号へ向かう。しばらくは平地の走りやすい道が続くのだが,44号へ行くには(というか,ここから先へ進むには)根釧台地という数十メートルの台地に登らなければならない。坂自体はそんなにきつくないのだが,ここ数日荷物なしで走っていたのでちょっと疲れてしまった。
国道44号は釧路と根室を結ぶ国道。基本的に歩道はなく,まるで高速道路のよう。・・・ということは,トラック同士がすれ違うときは注意が必要。トラックが横を通り過ぎたあとにやってくる「トラック風」で吹っ飛ばされそうになることもしばしば。あと,工事も相変わらず多くてちょっとうんざり。それと,一本道ってのも変化がなくてちょっと・・・。途中道路脇にタンチョウを見ながら,休憩を交えながら,姫の機嫌が悪くなりながらも11時半には根室の道の駅「スワン44根室」に到着。去年から「この44ってなんだろう」と思っていたのだが姫に「そんなの44号線の44でしょ?」といわれ,アホ丸出し。あはは・・・。
根室では次の日曜に市長選が開かれるとあって候補者の演説が賑やか(といっても二人しかいないんだけど)。道の駅ではおばちゃんとしばらく立ち話をして(話が長すぎて姫の機嫌はさらに悪くなってしまった。ごめんなさい。)昼食。ここで食べたらおいしくないのはわかっていたがエスカロップ800円を注文。実は,去年訪れた際にはどうも食べる気がしなくてパスしたため,僕も初めてなのだ。
バターライスの上にトンカツが乗り,その上にデミグラスソースがかかった根室名物のエスカロップ,道の駅で食べたその味は,「いまいち。」なんだかぱっとしない。やはりこれは根室市街で食べないとね。physalisさんやミヅタニさんから美味しい店の情報をいただいているのでそっちに期待。
道の駅からキャンプ場までは8キロほど。途中に春国岱ネイチャーセンターがあるのだが今日は休館日。その近くでは50メートルほどのところにタンチョウを見る事ができた。やはりタンチョウはでかい,隣にいるアオサギと比べるとそれが良く分かる。
キャンプ場についたのは13時過ぎ。ここは蚊が非常に多いキャンプ場。隣に沼があるのが一つの原因か。白くて数cmもある蚊が10匹以上の大軍で襲いかかってくる。ここでは,長袖長ズボンは絶対着用,虫除けスプレーもしくは蚊取り線香もないとやっていけない。なにせ,服の上からでも刺してくるという恐ろしい蚊なのだ。それでも,僕にとっては北海道,いや日本有数の探鳥地である「春国岱(しゅんくにたい)」まで5キロという近さにあるこのキャンプ場が結構お気に入り。市街地までは10キロもあるけどね。
テントを張った後はその市街地に向けていざ出発。買い出しはもちろんのこと(小さな商店はすぐ近くにあるけど)銭湯も街へ行かねば入ることができない。
根室の町は坂が多い。市街地まででも5つ以上のアップダウンが待ち受けている。ゆっくりと進み,1時間後に街に到着。とりあえずは銭湯へ。公衆浴場が5つほどあるのだが一番近いところへ入る。370円。豪華な温泉も悪くないけど,街の銭湯もいい味出してるよね。
買い出しはサティ,もとい,名前が変わったポスフールで。ここ根室でまず食べたいものはといえば「サンマ!」。僕はサンマが一番の大好物。迷う事なく生サンマとサンマの寿司を買う。あとはカマンベールチーズ。こっちでは定価の半額くらいで買えるとうのが素晴らしい。でも,こんなのばっかり食べていたら福岡に戻ってベビーチーズとか食べられなくなるんじゃないだろうかと本気で心配。
そうそう,あとはお酒。根室で作られているという銘酒「北の勝」は出発前にネット上で是非ともと進められた一品。根室には5泊するつもりなので大量に買い込み,キャンプ場に戻る。
さて,夕食のお味はというと・・・サンマの寿司は絶品!これが今まで食べていたサンマ?と本当に思ってしまうほどの味。脂ののり具合が凄い!生サンマはこの間釧路の百均で買った網を使って焼いたのだが,いまいち上手く焼く事ができずに失敗。残念だ。それにしても脂の乗り具合には驚かされる。あとは北の勝。日本酒が最近飲めなくなってきている僕でもすんなりと口に運ぶ事のできる飲みやすさ。これはみんなが旨いというのも頷ける。さて,天気が良ければ明日はいよいよ春国岱!走行距離は79キロ。
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