阿蘇の旅
5日目(5/2) -今日も良い出会いが。- 

 雨の音で目覚める。昨晩は雨が降り出した頃に寝たので,その直後のことはわからないが,2時くらいに一度起きたときにはかなり強く降っていたような気がする。 テントに浸水しないか心配だったが,僕のテントは何とか大丈夫だったようだ。しかし,外に出てみるといくつか浸水してしまったテントがあった・・・。 地面が微妙に傾いているからこうなるんだよね。

ロープウェイ付近にて。雨風強い。  今日は,昨日の酒盛りの席でBruceさんと「阿蘇へ登ろう!」と約束したので昼前から行ってみることに。 起きてしばらくした頃は晴れ間ものぞいていたので期待大かと思ったが,いざ出発するというときになってまたもやガスってきたではないか。 ケイさん達は,今日は旅館に泊まって,ここには明日戻ってくるということなので,そのときに会いましょうといったん別れる。 ヌマさんは特にすることが無いようなので,僕たちと一緒に山へ行くことに。とりあえずバスに乗って終点まで。 かなりの雨が降っていたので引き返そうかと思ったがBruceさんは行くというのでトライする。少し歩いてみる。 ・・・しかし火山ガスのため立入禁止になっていて進むことができなかった。残念。まあ,仕方ないよね。自然には勝てない。

 駅でしばらく休んでから,引き返す。阿蘇駅までバスで下りて,Bruceさんと一緒に温泉へ。彼とも色々なことを話した。 幸い,日本語が結構うまいので話は十分に通じる。日本語を熱心に勉強していたのが印象的だ。キャンプ場には歩いて戻る。 300メートルほど登るのだが,Bruceさんは30代後半だというのにきつい素振りを見せずに僕と同じペースで登っていく。 健脚だなあと思って話を聞くと,カナダにいる頃にはマウンテンバイクでしょっちゅう山を駆け回っていたらしい。なるほどね。

30'sのメンバー。右から2番目のヌマちゃんとは北海道で再会。  キャンプ場に戻ってくると,僕のテントの近くでなにやらバーベキューの準備をしているではないか。 ケイさん達がいなくなったので,ヌマさん,Bruceさんと共に混ぜてもらうことに。8人の大宴会。全員が僕より年上の方。 ハーモニカで場を盛り上げてくれたマス君や,山梨から来た二人目の「ヌマ」ことヌマちゃんなど。(なんだかわかりにくい。「ヌマ」の付く方が二人いたのだ)

 この宴会では,メンバーが30前後の人ばかりだったために,チーム「30's」を結成してしまった。もちろん僕も入っている。 精神的には合格だろうか。バーベキューは,大量の肉に馬のレバ刺しや地鶏の生肉などなど。北海道の話などをして盛り上がった。 やっぱり,どこへ行っても沖縄か北海道の話は出てくるものだ。他にも色々と盛り上がり,大満足。こういうことができるというのが一人旅のいいところだよね。 あ,僕はこの場でキャンパーネームが「ヌシ」になってしまった。まだ3日目なのに・・・。


6日目(5/3) -やっと晴れた!晴れの阿蘇だ!- 

 好天を期待してぐっすり眠り,5時半に起きたが朝の天気は残念ながら曇り。「またか」と,どうしても呟いてしまう。 しかし今日の予報はそんなに悪くない。さて,今日は熊本城,それから唐津(一日で本当に行けるのだろうか)へ行くというBruceさんとはここでお別れである。 またどこかで会えると良いな。

 Bruceさんを見送ったあと,天気が回復するのを待っていると,遂に遂に,9時頃から晴れ間がのぞくようになった。やった!待った甲斐があるというものだ。 昨日バスで行った阿蘇山頂への道路を今日は自転車で行く。5月3日ということもあり,交通量は多かったが渋滞とまではいかなかったので助かる。 道は10キロ以上あり,結構長い。傾斜はまあまあ。上り甲斐のある道だ。途中でライダーの方から「がんばれよー!」などと声をかけられるとやる気も倍増。 こちらも拳を上げてガッツポーズを送る。この「挨拶」も自転車やバイクの旅には欠かせないよね。返してくれない人も結構いるけど・・・。 気づいてくれてないのかなあ。

ケイさん撮影。これが晴れた日の阿蘇ですよね!  途中草千里ヶ浜があったが,あまりに人が多いのにうんざりしてパス。空も雲が多かったし。阿蘇山上のバスターミナルには10時半頃着。 昨日とはうって変わり,視界が開けていていい感じ。少し休憩して,南へ下る。これは最高!ちょっと寒かったけど, 交通量もそれほどなくて思う存分下り走行を楽しむことができた。上りはつらいけど,そのあとの下りのことを考えると「よし,上ってやろうではないか」という気になるんだよね。

 下りが終わったあとは,東へ。このあとは325,265号線を通ってキャンプ場に戻ることにする。325号と265号の合流点である高森までは平坦な道が続く。 青空ものぞき,やっと阿蘇に来たという感じだ。やはり,天気が良ければ素晴らしい。265号には箱石峠があるので,上りはもちろん存在する。 傾斜はそれほどきつくないんだろうけど,本日2回目の上りのために結構しんどかった。でも,この道はかなり走りやすくて良いところ。下りはもちろん最高だし。

 そのあとは宮地駅の奥にある仙酔峡温泉「アゼリア21」へ行って汗を流す。400円也。 ただ,この温泉(本当に温泉なのか?)は,ぬるめで何となくプールのような感じがするため僕的には微妙だ。 この周辺には100円温泉などもあるようなので,そういうのを探してみるのもおもしろいだろう。

 キャンプ場に戻ると,ちょうどケイさん達も戻ってきた。そして,やっとチャリダーの方もこのキャンプ場に現れた。 それまで,坊中に今年来たチャリダーは僕一人だったらしいからね。悪天候のためかもしれないが,こんなに良いところなのにどうして少ないんだろう。 夕ご飯は,昨日バーベキューをしたメンバーのうち半分近くは残っているようなので,すきやきをするらしい。 5人と人数は減ったが,その分密度の濃い宴会になった。騒ぎすぎて他のキャンパーから注意されてしまったけどね。反省反省。 周りがファミキャン(ファミリーキャンパー)というのがいけなかったのかも。

 キャンプ場の管理人さんに聞いたら,今日からソロの人とファミリーはできるだけ別々のところに張るように考慮してくれているらしい (このキャンプ場には,テントサイトが2カ所あってその2つは離れているのだ)のだが,どうやら僕達のいる方はファミリー優先になっているらしい。 連泊者はそれほどいないので,4泊目の僕とかがファミリー優先サイトに残っているのはあまり考えてくれていなかったようだ。 まあしかたがないか。あと一泊,ここでしよう。


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