8時起床。エアコンは快適だが姫は頭痛がするという。僕もあまり調子はよくない。普段しないことをするので調子が悪くなるのは当たり前か。やはり,次からはファンの部屋にしよう。昨日買ったパンを食べて9時にホテル出発。英語は全く通じないホテルだったが,フロントの兄ちゃん姉ちゃんは気さくで笑顔が素敵。観光案内の看板とにらめっこしているとシンブリーの地図をくれたところなどにも好感が持てる,良いホテルだ。
さて,今日はシンブリーの東にある「ロッブリー(Lopburi)」へ移動の日。シンブリーを北上するという考えもあったが,体力的なことを考慮して,北へはロッブリーから列車で輪行することにしたのだ。
「311号線を32号線とぶつかるところまで進み,バンコク方面へ行くためジャンクションを越え,南へちょこっとだけ下るとロッブリー行きの道が出る」というのが手持ちの地図(lonly planet社の「THAILAND,VIETNAM,LAOS&CAMBODIA ROAD ATLAS」という百万分の一の地図。これより細かい地図は手軽には入手できない(?))から読みとった情報。
・・・しかし,32号を数キロ下ってもそれらしい看板は見えてこない。そしてこの32号線を走る車はまるでハイウェイ並。とはいえ,路側帯(バイクレーン)は2メートルほどあるので僕はそれほど恐怖感なく走ることができた。姫はめちゃくちゃ怖かったみたいだけど。
問題の,ロッブリーへの分岐点は32号線に入ってから5キロほど進んだところだろうか,看板を見つけて道を折れる。あとはひたすら直進。途中フクロウの礫死体を発見したが,良いペースで走っていたので通り過ごしてしまった,無念。良いペースとは言ってもエアコンの影響か体調は優れず,ちょこちょこ小休憩をとりながらの移動。昼食はロッブリーに入ったところの食堂でチャーハン。もう何度も食べているがやはりうまい。トマトと炒めてキュウリを載っけるのはいいね!
そしてロッブリー市街到着は13時前。今日の宿はホテル「Indra Hotel」と決めていたので地図で確認し,迷わず到着。ここロッブリーはアユタヤー朝時代に第2の都として栄えた歴史の街。そして今は街の至る所にいるサルに支配された「サルの街」。まあこれは冗談だが,ロッブリー中心部に来るなり,道沿いには犬のようにサルがたくさん出現して,ちょっとびっくり。仏教の「無益な殺生はいけない」という教えのため増えても増えても殺すことはできないようだ。
さて,Indra Hotel は「ダブル,ファンのみテレビなし」が180B。部屋はきれいで静か。広さも結構あり,バストイレもきれい。ホテルの主人,奥さんも気さくで,申し分のないホテルだ。部屋数も結構ある。また,主人と奥さんは片言の英語が通じるので意志の疎通もしやすい。自転車はホテルの車庫に入れてもらうことに。1泊の予定だったが,これは連泊でもいいかな。
シャワーを浴びて一息ついた後は目の前にあるWat Phra Prang Sam Yot(ワット・プラ・プラーン・サム・ヨート)へ行ってみる(30B)。ロッブリーのシンボルである3つの塔があるのだが,実際はサルが大量にいるだけの味気ないワット。これに30Bはもったいないかな。欧米人のツアー客は10分と持たないで出ていった。僕等はもったいないので30分程いたのだが,暑さとサルが多さにただ時間を潰してしまっただけのような気がする。殺生はいけないからといっても,これでは増えすぎるばかりじゃないのかなあ・・・。
その後は近くのマーケットへ。よさげな服が結構たくさん並び,活気がある。姫がタンクトップを買ったりしてぶらっとし,それからネットカフェヘ。ここには日本語IMEがなく,日記は英語でつけた。途中回線が切れ,30分ほど中断してしまったがそこは「マイペンライ(気にしない)」。日記を付けて復旧を待つ。外を見ると雨が降っている。これで少しは涼しくなってくれるかなあ。
回線復旧後,日記を送信し,夕方になったのでナイトマーケットへ繰り出す。近くのスーパーで水やお菓子,そしてSINGHA(シン)ビール(タイのビールで長らくシェア1位をとり続けていたらしい。もっとも,最近は象印の安い「CHANG BEER」にその座を奪われたらしいが・・・)を買い,屋台へ。バミーナーム(いわゆるラーメン)を注文。この屋台は超美味しかった!焼き豚とあっさりしたスープに幸せを感じ,そしてビールの美味しいこと!いうことなしだ。
そして帰る途中で焼き鳥を買い,ホテルに持ち帰って食べる。これまたうまい。食べてばっかりのようだが,自転車旅ではいくら食べても太らないのがやっぱり魅力。えっ,今回は全然走っていないって??まあいいのさ,旅に美味しい食べ物は欠かせないから!23時過ぎ就寝。明日はここにもう1泊して充電し,それから輪行でタイ北部の世界遺産「スコータイ」へ行くことに決定(毎日が充電のようだが,それは見なかったことにしましょう)。走行距離は30キロ。
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