今回はANAの超割をとっての沖縄旅行。当初は石垣便を狙っていたのだがあそこの競争率は那覇の比ではなく,
予約開始と同時に申し込んだのだがそれでも時既に遅し。ということで,それに代わって那覇便に白羽の矢が立てられたというわけ。
福岡空港9時20分発の便に乗り,1年半振りの沖縄に降り立ったのは11時。
先日発生した台風は石垣方面に逸れたので(結局,超割石垣便とれなくて良かったということになるのかな)天気は悪くないのだが,
風はかなり強いようだ。自転車を組み立て走り出すとかなりの向かい風に悩まされた。
風に苦戦しながら国道58号線に出たのは12時。空港前にあり,味もなかなかの「那覇そば」で昼食をとることに。
僕は「ソーキそば大盛りセット(そば+ジューシー+小鉢)800円」を,姫は「那覇そばセット(肉がソーキではなくて三枚肉)700円」を注文。
ちなみにジューシーとはいわゆる「まぜご飯」のこと。また,ここの麺はちょっと太くて,
あっさりした沖縄そばのスープより小麦粉っぽさのほうがちょっと強いのだが,
ソーキは軟骨までトロトロで美味しい!そして何よりも感じたのは・・・「こっちの料理は量が多い」ということ。
普通盛りでも内地での大盛りといった感じのする沖縄の食堂,僕は大歓迎なんだけどね。
さて,知っている方も多いと思うけれど,ここで「沖縄そば」について少し書こうと思う。沖縄そばとは・・・
「そば粉を使用している本土のそばに対し,そば粉を全く使わない(小麦粉100%)麺が沖縄そば。
しかし,そば粉を30%以上使用してないものは「そば」とは認められないという理由で,沖縄の本土復帰後はその呼び名が禁止された。
そこで,この昔から親しまれ愛され続けてきた呼称を存続させようと数年間に渡って運動を続けた結果,
昭和53年10月17日に公正取引協議会から正式に「沖縄そば」の呼称認定を受け,全国麺類名産・特産品にも指定された。」
というもの。食べた感じとしては,そばというよりうどんやきしめんのような感覚。豚骨や鰹のだしの効いたあっさり味のスープに,
具としてはソーキ(スペアリブ)や三枚肉(豚バラ肉),豚足等が載る。
ラーメンやうどん,そばも好きだけれど,僕はこの沖縄そばが麺の中で一番好きかもしれない(結構苦手な人もいるみたい?だが)。
満腹で食堂を後にし,13時から本格始動。今日の目的地はここから北へ70キロほどのところにある「名護市」だ。本当は1週間という期間と,
まだ行ったことのないところということで久米島でのんびり過ごそうかと思っていたのだが,
台風の影響(直接ではないけれど波が高い)を考えて本島を回ることにしたのだ。ということで今日のルートは「58号線をひたすら北上」。
道に迷う心配などは皆無なのだが,コロコロと変わる風向きに悩まされる。
そしてつらいのは那覇市内。この街は坂が多い上に自転車には向かないことが多い(例えば,歩道橋に自転車用のスロープはほとんどついていない)。
58号線に関しても,標識には「一番左のレーンは軽車両OK」となっているのだが,とても平気で走れるような交通量ではない。
そしてそれらに追い打ちをかけるのが「暑さ」。灼熱&風&坂地獄の中の走行で,市内を抜けるころには早くも二人共ダウン気味。
若者に人気のある北谷町のショッピング街に着いたときの平均速度は7.2km/hだった。
北谷到着の時点で時間は15時を回り,「名護まで行かなくても適当なところで夜を過ごそうか?」と思ったのだが,
姫が「まだ名護までたどり着けないわけではないし,走れるときは走りたい。」と言うので,ここではメイクマン(ホームセンター)でカセットガスを買い,
足早に出発することに。
北谷を過ぎた辺りからは道も概ね平坦になり,こまめに休憩をとれば真夏といえどもいい感じで走ることができる。
沖縄本島のリゾート地である恩納村に入ると幾つか坂が現れるが(傾斜はそれ程きつくない。5%位かな?),
そんな坂を上りきった直後にコバルトブルーの海が目に飛び込んでくる。
思わず「ウォー!!」と叫んでしまう。そして,そんな時どこでもすぐに立ち止まることができるのが自転車のいいところ。
空にはモクモクと発達した積乱雲!雲が大好きな僕らにとっては感動もの。
ちょっと進んでは空や海の写真を撮り,またちょっと進んで写真撮って・・といった感じであまり時間がないのにマイペースで進む。
途中この時期にしては(?)たくさんの自転車乗り(男1女2のグループ,ソロのマウンテンバイク,ロードバイク等)とすれ違い,
恩納の瀬良垣ビーチではベニアジサシのコロニーを見たりしながら走り続けて,18時半にちょっとした思い出に残る場所に着いた。
・・・それは2年前に姫と始めて来た沖縄(姫は初めての自転車旅行,2001年9月の沖縄旅行記参照)で写真を撮った,「イルカの橋」。
と言っても橋の4隅にイルカ像があるだけなのだが。
「あれからもう2年かぁ。」 なーんてちょっと昔を思い出したりして,夕焼けで真っ赤に染まった雲を撮りながら名護市に着いたのは19時。
日の入りが遅い沖縄(東京と比べたら30分以上)でも,この時期はさすがに19時を回ると暗くなる。ギリギリセーフと言ったところか。
スーパーで食料を買い込み,2年前にも泊まった「ホテルうらわ」に着いたのは19時半。
すると,ちょうどそのときシティサイクルに乗った自転車乗り(通称「ママチャリダー」)に声をかけられた。
横浜を出発して今日ここに着いたらしく(ということは本部で降りたのだろう),今日は許田にある道の駅で寝ると言っていたのだが,
ダウン気味の体&宿の目の前と言うことでほとんど話をすることができずに別れてしまった。残念。
さて,このホテルの近くにはスーパーやコンビニ,居酒屋などが揃っており,お気に入りの「宮里そば(ここは激ウマ!)」にも歩いて数分と絶好のロケーション。
料金は2500円で,自転車はホテルの中に置かせてもらえるのでなかなか気に入っているところだ(民宿のような交流がないのはちょっと寂しいけどね)。
食後,ちょこっと外へ散歩しに出かけると神社からアオバズクの声。シャワーを浴び,洗濯を済ませて床に就いたのは12時過ぎだった。
<今日見た鳥>
クロサギ ベニアジサシ アオバズク(声) キジバト ツバメ イソヒヨドリ ヒヨドリ ウグイス スズメ ハシブトガラス
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