朝は霧,霧の朝。5時半に起きたがこの濃霧の中での鳥見は厳しいと判断し,ゆっくり準備。
7時出発。とりあえずメインストリートに行ってみる。するとsetifer達がいた。なんでも,9時頃から午前中いっぱいなら車に乗せてもらえるということなので
お言葉に甘えることに。9時までにはまだ時間があるので「一軒家」へと向かう。ここもかなりの鳥見ポイントらしいのだが,果たして今朝はどうだろう?
到着すると,近くの家にいたおっちゃんが話しかけてきた。どうやら,今年は鳥見客が全然いないらしい。以前の盛況ぶりを聞かせてくれた。
実際に一軒家周辺は,雰囲気こそいいものの鳥は少ない。昨日はここでムギマキやウズラシギを見た人がいるらしいのだが,今朝は見あたらない。
小屋に戻り,setifer達の運転する車に乗って,サークルのみんなと一緒に佐護からちょっと南にある「田の浜」へと向かう。
途中で姫がカケスを見たのだが僕は見逃す。田の浜に着く前に,シマアオジが出たというポイントでしばし鳥見。
すると,シマアオジでなくシマノジコを見ることができた。どっちにしても初ヒットだし,きれい!
その後田の浜ではマナヅルを見る。ブッポウソウが出ているらしいが,それはタイムアップで見ることができず。
小屋に戻り,昼食をとったあとは今日の寝場所を考える。本当は今日まで観察小屋にいるつもりだったのだが,明日の天気が「昼過ぎから雨」なため,
姫は早めに比田勝の方へ移動したいという。確かに,予報よりも雨が早く降り始めて,比田勝へ抜けるあの急坂を上ることになったら嫌だからなあ。
ということで,今日のうちに比田勝へ移動することに決定。今日は交通量も少なく,坂も3回目だからだろうか,意外と楽に上ることができた。
途中河内の港でオオハム。ほんの10メートルくらい前を泳いでいた。ラッキー♪
スーパーで今夜の夕食を調達。ちょっと豪華にネギトロ丼。ゴミは増えてしまうが,まあ気にしない(今回は観察小屋にゴミ箱がないことや,
短期の旅のためゴミは全て持ち帰った。ってそれが当たり前か)。トンネル付近でサンコウチョウの声を聞き,比田勝へ。とりあえず港へ行って夕食。
待合所が24時間あいているのならば今夜はここで過ごそうと思っていたのだが,9時前に閉められてしまった。ふぅ。
仕方ないので近くのバス停へ。小屋風になっていてベンチは二人分の長さがある。ここならいけるかな?と思ったがそれは大きな間違いだった。
雨風避けられ扉も付いているが,目の前はゲーセン,横にはトイレ。比田勝で溜まり場といったらここしかないでしょうという場所で寝ようとしてしまったのだ。
案の定,外では若者が大勢集まって騒いでいる。ちょっかいを出してくるのは子供達。
「おい,あそこで人が寝てるよ。」
「自転車だ。二人いる。」
「何でこんなところで寝てるんだろう?」
「ほら,あれだよ,こうやって自転車に荷物積んで日本一周しながら,夜はこういうところで寝てるんだって。」
「そっかー。」
「ねえねえ,この人達女同士?」
「(姫が寝ている方にある窓越しに見て)う〜ん,こっちは女だ。」
「こっちの人も女?顔見えないよー。女かなぁ,女っぽい。」
どうやら僕は女に間違えられてしまったらしい。
まあ,ちょっかいといってもその程度で,扉を開けて中に入ってきたりはしなかった。子供なら石を投げてきたりすると思ったんだけどね。
若者の方は,当然僕たちに気づいているとは思うけれど手は出してこない。駐車場周辺でタムロってる連中も,ゲーセンが閉まり(22時半くらい?)
しばらくするとどこかへ行ってしまい,23時過ぎには静かになった。さすが離島,こんなに早く静まり返るとはびっくり。
おかげでそれほど睡眠不足にはなりそうにない。そうそう,実はこれがバス停野宿初体験だったりもする。
北海道では無料キャンプ場やライダーハウスが本当にたくさんあったからバス停に泊まる必要はなかったし,それ以外での旅も,公園や道の駅,
無人駅とかはあっても不思議とバス停はなかったんだよね。
今日見た鳥
オオハム アオサギ ダイサギ チュウサギ アマサギ コサギ カルガモ ミサゴ トビ ハヤブサ マナヅル コゲラ ツバメ ヒヨドリ
モズ ウグイス(声) オオヨシキリ オオルリ(声) サンコウチョウ(声) シジュウカラ メジロ ホオジロ シマノジコ カワラヒワ スズメ
ミヤマガラス ハシブトガラス
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