沖縄の旅
13日目(3/14) -自転車の良さ- 

 朝の風は強烈,というより猛烈だった。台風並と言っても過言ではないほど。本当は鳥見に行く予定だったが,この風では行こうという気にすらならない。 でも,天気予報を見ると,風は「やや強くのち強く」。なんで?この風ではまともにご飯炊くことすらままならない。どこかいい場所はないかと探しに出かける。

ヒカゲヘゴ。  とりあえずここから近くの所にある半地の砂浜へ行ってみる。ここは単なる砂浜なのだが,夏場にはキャンプ客で一杯になるところだ。水場,トイレも近くにあるので便利。

 すると,ここの風は意外なことに弱いではないか。朝食をとって,9時過ぎに出発。今日はやんばるをぐるっと一周することに。58号を北上して, 東海岸を走って,名護に戻り,国頭へ。今日は雨だが,車ならそんなことも関係ない。去年同じような天気の中,一日かけて走った東海岸も車ならあっという間だ。 便利には便利。でも旅をするということを考えると何か違う。

 ・・・風も雨も疲れも感じないというのは何か物足りない。旅をしているという感じが今ひとつしないのだ。感動が少ない。僕にはやはり自転車の旅が一番! 途中たくさんのチャリダーとすれ違ったが,「がんばれよ!」というのと同時に「やっぱり僕も自転車で走りたい!」と思ってしまったからね,この雨の中でさえも。

雨の日なのに晴れた日の写真載せてごめんなさい。これは石垣にて。  午後はやんばる野生生物保護センターで一休み。ここはやんばるへ来る度にお世話になっているところだ。受付のおばちゃんには顔を覚えてもらっている。嬉しい限り。

 夕方,雨が止んだので林道を流してみる。・・・が,大した成果は得られず,喜如嘉へ移動し,鳥見を続ける。ここではタシギ,バン,キセキレイがたくさん。 タマシギが見られたのは嬉しかった。

 夜は西表でAさんにもらった「トムヤンクンスープのもと」を使う。シイラとベーコンを入れて美味しいスープの出来上がり。今夜は半地にテントを張って寝る。

今日見た鳥(括弧内は見た場所)
ダイサギ,コサギ,リュウキュウヨシゴイ(喜如嘉),サシバ,バン,タマシギ(喜如嘉),タシギ(喜如嘉),
キジバト,ズアカアオバト(名護),キセキレイ,イソヒヨドリ,セッカ,スズメ,ハシブトガラス


14日目(3/15) -初の出逢い- 

 雨で目覚める。6時半出発で林道を鳥見。辺りは明るくなってきたところ。比地から大国林道へ。雨は少し降っていて,路面はちょうどいいくらいに濡れている。 ・・・が,何も出ない。シリケンイモリは多いが,あとはウグイスとアカヒゲの鳴き声ばかり。姿は見ることができないし。

 大国林道を北上し,2号線付近まで来たとき,目の前を鳥が走り去った。
 「ヤンバルクイナ!?」

 一瞬のことだったのと霧がかかっていたためにシルエットしか見ることはできなかったが,あの足と走り方,体つきはヤンバルクイナだろう。 もしかしたらオオクイナかもしれないけど。まあどちらにせよ初ヒット!気分良く進む。

オリオン座。沖縄は星も最高にきれい。  しかしその後はさっぱりで,辺野喜ダム周辺を走り回るがだめ。ダムで遅い朝食をとって山を下りる。そのまま具志川野外レクリエーションセンターへ。 運転を姫に代わってもらい進む。着いたのは13時半。ここは去年の秋来たときに無料で使わせてもらったところだ。本当は200円,もちろん今日は払った。

 時間があるので体育館で姫とバドミントンをして遊んだ。久しぶりにやったので明日は筋肉痛間違いなし,でも楽しかった。汗をかくのはやっぱりいいよね。 そうそう,このキャンプ場は鳥が結構見られる。遊歩道もあって,ちょっとした鳥見にはいいかも。夜は下の駐車場付近で走り屋がかなりうるさく騒いでいた。 全く,迷惑きわまりない。

今日見た鳥(括弧内は見た場所)
ダイサギ,コサギ,サシバ,ヤンバルクイナ(?),サンショウクイ(大国林道,具志川),キジバト,
ズアカアオバト(具志川),イソヒヨドリ,アカヒゲ,ウグイス(声),セッカ,ヤマガラ,シジュウカラ,
メジロ,マヒワ,スズメ,ハシブトガラス


15日目(3/16) -帰宅- 

 朝は6時に起きて撤収準備。8時に出発。荷物を車に詰め込んでさあ行こうかとしたとき,目の前にイモリが。
イボイモリ。駐車場にいるとはかなり驚き。 「イボイモリだ!」

 しかしこの個体は口が半分近く裂けていた。かわいそうに。しかし,こんなところにもイボイモリがいるとはかなり驚き。 車を10時に返却をするため329号を進み,途中から58号へ。運転にも少しは慣れてきたかな。空港周辺で少し迷うが,何とか給油をして返却。 飛行機にはすぐに乗ることができて3時前には帰宅。あっという間の2週間だった。

 今回は旅の後半が車という,いつもとは少し違った旅となった。一番強く思ったのは,「やはり旅は自転車!」ということだろう。 自分の足で進み,旅先の風を直に感じ,そこの空気を吸えるということは何よりも代え難い。でも,やんばるの林道を自転車で走る気はしないかな・・・。


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