くじゅうの朝は冷える。標高890メートルにあるエイドステーションの朝はなんと16度。平地と10度も違う!今回,僕は荷物削減のためシュラフを持ってこず,半袖Tシャツとカッパで寝た僕には寒い朝となった。すぐ横を流れる小川ではカワセミが飛び,辺りではアカモズ?が鳴いている。
日が射し込むようになると気温はぐんぐん上昇し,8時過ぎには24度。エイドステーションに別れを告げ,今日の目的地である阿蘇へ向けて出発。台風が接近しているようだが,今日はまだ大丈夫だろう。でも,明日以降は台風の影響をもろに受けそうだから,進路変更を余儀なくされるだろうなあ。
昨日に引き続き,やまなみハイウェイを走る。初めは非常に軽快。高原の朝は気持ちいいねー,そんな感じで気分良く走っていた。しかしそれもつかの間,すぐに暑くなって疲れも急に出始める。景色は抜群だけど,体はきつい。長者原に着くまでにも幾度となく休憩した。これだけの高低差を走るのが初めての姫はかなりばてている。
とりあえず長者原までの5キロを走り,レストハウスで休憩。しかしやまなみはここからが本番なんだよね。傾斜10%はあろうかという坂を上り,1330メートルの牧ノ戸峠へ。この行程で一番きついのは長者原を過ぎてすぐ,寒の地獄温泉周辺だ。それを過ぎれば道は山を巻いているので結構楽に上れる。
牧ノ戸峠到着は11時。この時間,レストハウス周辺に人はそれほどいない。みんな朝早くから登山なのだろう。ここで1時間ほど休憩し,昼食をすませる。久住山登山もしたかったが,今回はパス。また次の機会に。
さて,牧ノ戸を過ぎればあとは楽しい下りだ。まずは7キロほどを一気に駆け下りる。夏とはいえ,下りは風を真っ向から受けるのでとても涼しく気分は最高!天気は良く緑も美しい。台風が近づいているなんて嘘のよう。下りの終点地点には瀬の本高原の三愛レストハウスがある。ここは牧ノ戸よりも遙かに大きく,昼食をとるにも,お土産を買うにもこっちの方が断然おすすめ。ここで昨日に引き続きソフトクリーム300円を。あっさり味で美味しい!贅沢だけど,こういうときは贅沢をしてでも幸せになりたいよね。
瀬の本から先は,高原の丘を越えながら進む。決して急な坂ではないが,暑さのためか体力をどんどん奪われていく。そして追い討ちをかけるようにパンク。釘がぶっ刺さっていたのでどうしようもない。影のない中チューブを交換し,気を取り直して進む。
最後に城山展望台から外輪山を一気に駆け下りる。ここも非常に急な坂道だ。下りは楽しくても上りは絶対にしたくないと思うくらい。カルデラの中に降り立つと,まるで平地に出もいるような錯覚に襲われるが,ここはまだ標高500メートル程度の高地。
今日の温泉はやまなみの終点地から数キロのところにある「アゼリア21」へ。ここはプールも併設していて,温泉も何となくプールっぽい。400円。去年の春にも行ったところ(あまり良くなかった)なのだが,やっぱり良くなかった。温泉っぽくなくて,汗を流せるだけのところという感じだろうか。まあ,今日は一刻も早く汗を流したかったから良しとしよう。
キャンプ場は,当初,阿蘇登山道路3合目にある「坊中キャンプ場」(詳しくは2001年阿蘇の旅日記を参照)に行こうと思っていたのだが,あそこはなんといっても山の上。300メートル近い上りをこれからするというのはさすがに気が進まない。そこで代わりとなるキャンプ場はないかなーと探していると,あった!
「阿蘇いこいの村」キャンプ場。ここはすぐ隣にホテルもあり(もちろん風呂有),ゲートボール場なども併設する「いこいの村」。値段は700円と,ぎりぎり許容範囲か。小高い丘の上にあるが,気になるほどの高さではない。スーパーも意外と近いし,なかなか便利。しかし,あまり知られていないのだろうか,広くてきれいなサイトなのに誰もいない・・・。夕食ではぶち壊れたままのスノーピークに諦めがつかなくて,「もう一度」と思い使ってみると,なんと火が安定した!うれしい誤算。
明日は高千穂方面へ行きたいけど,台風の接近でそれどころではないかも。走行距離は50キロ。
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