'02英彦山 
6月1日 -体力低下!?-

 朝2時のこと。

 「ドドドドド・・・・」

という爆音で目が覚めた。 なんだ?こんな夜中にトラックでも来たか?と思ったけれどそんなことはなくてお決まりの暴走族。駐車場にはタイヤの跡が無数に残っていたから「もしかしたら今夜も来るかなあ」と思っていたところ。やっぱり当たりでした。まあ数台で駐車場を2周位した後はすぐに消え去ってくれたので良かったけど。 でも,迷惑に代わりはない。今まで出会った旅人の話の中には,一人で野宿していたら暴走族10台くらいにテントの周りを囲まれたという話などもある。野宿をするときに一番危険なのは動物でも幽霊でもなくて人間。何をされるか分かったものではない。何もしていないのにちょっかいを出したり襲ってくるのは本当に腐った奴らだ。 望雲台から見た英彦山の山道。GREAT WINDING!!

 もう一度仮眠をとって再び起きたのは4時過ぎ。朝食(またパン。やっぱり朝はご飯がいいな)をとり,テントをたたんで登山は5時開始。辺りは既に明るくなり始めている。登山道は石段なのだが,意外ときつい。これは単に僕の体力が落ちているだけなのだろうか。

 辺りからはアオバト,カッコウ,ホトトギス,ツツドリ,ミソサザイの声が。しかし例によって姿は見えず。まあ,声を聞くだけでも気持ちいいからよしとしよう。

 北岳までは約1時間。初夏の朝は本当に気持ちがいい。しかし,登るにつれて聞こえてくるのはソウシチョウとウグイスの声ばかり。特にソウシチョウは多すぎる。かご抜け鳥のくせにこれほど増えるとは・・・よっぽど繁殖力が強いのだろうか。

 北岳から中岳までは峰沿いに800メートルほど。この道はきつくない。中岳山頂には6時半到着。今日は土曜だが時間が早いためか登山客は二人ほどしかいない。山頂ではキセキレイやヒガラが気持ち良さそうに囀っている。天気もいいし,何度も言うけど本当にいうことなしだね。 中岳、そのままです。

 さて,少し休憩した後はもと来た道を戻る。コマドリやオオルリの声も聞かれるようになり,雰囲気は最高!ソウシチョウは相変わらずだけど。高住神社付近まで戻ってくると,岸壁で茶色い鳥がせわしなく動いている。ミソサザイだ。声は大きいが体は小さいミソサザイ,かわいい。

 下山し,8時出発。帰りは行きとは別の道にしようか迷ったのだが,交通量が少なくて鳥も見られそうな道が良かったので同じ道を通って帰ることに。最初は昨日苦しんだ10キロ,今日は下りだ。文句無し。気持ちよすぎる。

 そしてその後は昨日楽しかった7キロの道。今度は上り。こっちはきつい。傾斜9%の坂。この自転車ではなかなか進まない。「下りがあれば上りがある」のは当然のことだけど,そうはいってもやはりきつい。登山の疲れもあってか,この登を追えた時点で既にヘトヘト。

 休憩の後は気を取り直して再出発。昨日は500号をそのまま進んだのだが,江川ダムには迂回路があって,そっちは車もほとんど通らなくて非常にいい感じなのだ。去年はそこでオオルリを見たので今年も見られるかなということでちょっと遠回りしてみることに。 初夏の山は「気持ちいい!」の一言に尽きますよね。

 しかし聞こえてくるのはヒヨドリやウグイスの声ばかり。今年はだめかな?そう思って走っていると,目の前でいきなり「バタバタッ」と鳥が飛び立った。コジュケイだ。なんだ,びっくりしたなあ。

 ちょっとびっくりしたのでほっと息をつく。すると今度は

 「バタバタバタッッ」

 ヤマドリだ!しかも雄。 あの長く美しい尾羽は素晴らしかった。でも心臓破りの飛び立ちだった。

 まだ何かいるかも そう思って」近くの山道を散策。すると今度はノウサギのお出迎え。江川ダム周辺もなかなかいい感じではないですか。結構お気に入りの場所になった。

 ここから後はただ帰るだけ。行きと同じく小麦畑の中を気持ちよく走って帰宅。今回はたった一泊だったけれど,好天にも恵まれて非常によいツーリングができた。

今日見た鳥
アオサギ ダイサギ マガモ ヤマドリ コジュケイ キジバト アオバト(声) カッコウ(声) ツツドリ(声) ホトトギス(声) カワセミ アオゲラ(?) ヒバリ ツバメ キセキレイ ハクセキレイ ヒヨドリ ミソサザイ コマドリ(声) ウグイス オオルリ(声) シジュウカラ ヒガラ ヤマガラ メジロ ホオジロ カワラヒワ スズメ カササギ ハシボソガラス ハシブトガラス ソウシチョウ


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