北海道の旅
29日目(8/8) -利尻登山- 

イワギキョウ。  2時半起床。辺りはシーンと静まりかえっている。さすがにこの時間出発の人は多くないようだ。ゆで卵を二つ食べて、出発準備。昨日一緒だったチャリダーのMさんと一緒に登ることに。3時半に登山開始。まだ辺りは薄暗いが、ライトなしでも歩ける程度。

 初めはハイペース。二人とも山登りに慣れていないのでペース配分が分からない。自転車でもそうだが、始めたばかりのころは最初っから全力で飛ばしてしまう。これが治らないと、次のステップには進めないよね。

山頂より。  さてさて、そんな感じで7合目まではすいすい登る。途中4合目付近ではコマドリの声を聞きながら。鳥も多い山なのでいい感じだ。35分と書いている区間を20分で。そして7合目では雲海を目の当たりにする。朝日は昇り終わっていたが、それでも素晴らしい景色。これだけでも登った甲斐があったかな。

 7合目から8合目までは長く、結構大変だった。イスカが多い。8合目で少し休憩。ここから利尻頂上までを見ることができるのだが、この景色も素晴らしい。雲海も見ることができた。さあ、あと一息!

利尻の頂上にて。  しかしここで腹の調子が・・・。いつもの下痢だ。腹が弱い僕はこういうときに困る。利尻では登山の際に携帯トイレと水溶性ティッシュを渡されるのだが、これを使用。

 そして9合目へ。ここまではまだいいペース。7時に到着。しかし、そこにあった看板には「ここからが正念場」の文字が。やはりそうなのか・・・。その言葉通り、ここからはガレ場が続いた。ロープを使う場面もしばしば。沓形コースとの合流点からは更にきつくなる。Mさんも結構きつそう。でも、頂上は目の前。

 そして、8時過ぎ登頂!やったあ!景色は最高、気分も最高。気温もちょうどいい。しばし山頂からの景色に見とれてしまう。下りるのがもったいないくらい。写真を撮り、下りへ。

イブキトラノオ。  ガレ場の下りは登り以上につらい。バランス感覚のない僕にはロープをつかっても危険だ。ロープのないところでは何度も滑ってしまった。第二展望台まで一気に行く。

 そこでは、若者が結構休んでいた。その中におっちゃんが一人。ここに来るとき一緒だったキャノンデールのおっちゃんだ!意外や意外、こんなところで再会するとは。今日はユースのみんなと一緒に登山に来たらしい。半分くらいは女の子。ここから先がきついのだが、もうかなりばてている。大丈夫だろうか。まあ、登り切ることができなかったとしてもユースで出会ったみんなと一緒に上ったということが素晴らしい思い出になるだろうから登頂するしないはそれほど関係ないかもね。彼らと別れ、下山。

 キャンプ場に戻ったのは11時。一休みしたあと、Mさんと温泉へ。登山のあとの温泉も最高!利尻はいいところだ。Mさんはこのまま稚内へ渡るということなのでここでお別れ。僕は初日に泊まった沓形キャンプ場へ移動する。

 そこには、稚内で話をした折り畳み自転車の兄ちゃんがいた。この島は再会が多い島だなあ。今日も自転車は多い。6台くらいある。今日はかなり疲れた。体を十分休めないと。


30日目(8/9) -移動、しかしこれは失敗だった!?- 

 今日は利尻でのんびりするつもりだったのだが、気が変わって移動することに。このキャンプ場、居心地は悪くないんだけど、来たタイミングが悪かったのか、僕にはあまり会わない気がした。まあ、そこにいる人にもよるからね。でも、いいキャンプ場。

 フェリー乗り場にはかなりの人が。グリーンヒルユースの見送りはかなり盛大でおもしろかった。その中にキャノンデールのおっちゃんもいた。手を振り、別れる。ああいうのを見るとユースにも泊まってみようかなあという気になる。実はまだ、ユース未経験なんです。

 稚内には10時過ぎ到着。さあ、走るぞ!・・・しかしノシャップをすぎた辺りから雨が降り出す。そしてサロベツ原野へ。オロロンラインはただただまっすぐな道路で、本当に何もない。晴れてさえいれば最高なんだろうけどなあ。

 そう思っても今日は雨。あちこちに水たまりができて濡れまくる。おまけに登山の筋肉痛がかなりひどい。自転車と山登りでは使うところが違うらしい。ふくらはぎがやばい。そして、雨のため寒い。精神的にもかなりこたえた道路だ。

 手塩に着いたのは3時過ぎ。ようやく町に来たのでほっとする。今日は鏡沼のキャンプ場でも良かったのだが、どうせ濡れているしということで遠別まで行ってしまうことに。4時半到着。道の駅の裏手にあるキャンプ場だ。人は少なく、テントは4つ。今日は一人で過ごしたい気分。夕食は豪華にカツオのたたきとカキフライ。蚊が多いのはつらいけど、それを除けば結構いいキャンプ場だ。走行距離は110キロ。


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