九州干潟巡り:2004/09/18-25
- 09/18 福岡 → 球磨川河口 → 鹿児島
- 09/19 万之瀬川 (加世田市)
- 09/20 鹿児島 → 宮崎
- 09/21 宮崎 → 日南 → 宮崎
- 09/22 宮崎 → 高鍋
- 09/23 高鍋 → 宇佐
- 09/24 宇佐 → 中津
- 09/25 中津 → 福岡
「久しぶりに北海道へ行きたい、いや、八重山もいいなー」就職活動も一段落し、そんなことを考えていた9月頭。格安チケットを狙って旅行会社に連絡するも、直前すぎて獲得失敗。そんなとき、頭をよぎったのは「そういえば、福岡以外の干潟ってほとんど行ったことない」。そう思った次の瞬間には、今回の「九州干潟巡り」が決まっていました。今回は、遅ればせながら、JR九州内における金・土・日・祝の運賃が30–40% OFFになる「ナイスゴーイングカード (29歳まで)」を多用しての自転車旅行。装備もテントなしの軽量スタイル。宿泊まり & 輪行多用の軟弱な旅行でしたが、ちょっとしたトラブルや素敵な出会もあり、充実した8日間になりました。
1日目 (09/18) 曇:久しぶりの自転車旅行に出発!
久しぶりの自転車旅行は、曇り空の下でのスタート。今回は、JR九州における片道100km以上の運賃が、金・土・日・祝なら30–40% OFF (29歳まで・年会費500円) になるという「ナイスゴーイングカード」を利用しての旅。これを使えば、福岡-鹿児島 (九州新幹線利用) が通常片道8920円のところ6240円に。存在を知っていながら今まで使わなかった自分が悲しくなってしまう。
今日は途中八代で球磨川河口を見て、それから鹿児島市で姫の実家にお世話になる予定。10:10の博多発リレーつばめ (今のところ新幹線が通っているのは新八代-鹿児島中央間のみ。博多-新八代は従来の特急列車) に乗り、いざ出発!・・・といきたいところだが、3連休の初日ということで博多駅はかなりの混雑ぶり。10時台の列車なら尚更のこと。指定席がとれなかったので自由席の最後尾 (自転車をその後ろに置きたいので) を狙うが、発車30分前の列車にも既に長蛇の列。自分は八代までの1時間半は座るのを諦めることにして、デッキで荷物持ち。車窓から雨の景色を眺めつつ、11:46に新八代駅到着 (在来線の通る八代駅からは数キロ離れている)。
鹿児島に夜遅く着くわけにはいかないので、遅くとも16:49の新幹線には乗らないといけない。タイムリミットはあと5時間。ちゃちゃっと自転車を組み立て、球磨川河口に向かうことに。駅のロータリーでは自転車乗りのおっちゃんに声をかけられて良い気分での出発だ。・・・しかし走り始めた直後から雨がポツポツと降り出し、テンションは急降下。新八代駅から球磨川河口までは7 kmちょっと。結構距離があり、多少迷ったこともあって河口到着は13:00過ぎ。まだ潮が引き始めたところで干潟は出ていない。周囲に後背地はないかと探すが、畑はたくさんあるものの鳥の姿はほとんどなし。しばらく待っていると隣の前川河口に干潟が干出し始め、ウミネコが集まりだしたので移動することに。橋を渡りながら岸を見やるとソリハシシギが15羽。前川河口に着くと、既に目の前にはウミネコが500+。その中にセグロカモメ (足の黄色いやつも) も20以上混じっている。予想以上だったのでちょっとびっくり。ただ、シギチはチュウシャクシギ1羽のみと、少し寂しい。
球磨川河口には干拓地が広がっていて後背地には絶好の場所だと思ったのだが、残念ながらそこにシギチの姿を見つけることはできなかった (ちゃんと見ていないだけだと思うけれど)。新八代駅に戻ってきたのは16時過ぎ。発車まで時間があるのでバスの運転手をしているというおっちゃんと話をしながらゆっくり輪行準備。ちょっと早めにホームへ行き、16:49の新幹線は一番乗り。車内は木の香りのする、広々とした空間。車両の最後尾の後ろにできるスペースはかなり広く、自転車を2台入れることができたことは驚きだった。鹿児島中央駅に着いたのは18:30。暗くなってきたので急いで自転車を組立て、姫の実家へ。二日もお世話になる上に美味しい料理までご馳走していただき、感謝の言葉もないほど。明日は加世田市にある万之瀬川河口で鳥見予定。
- 走行距離:29 km
- 確認した鳥
- シロチドリ (120+)
- キアシシギ (1)
- ユリカモメ
- ダイゼン (50+)
- ソリハシシギ (120+)
- セグロカモメ (20+)
- トウネン (20+)
- オオソリハシシギ (15+)
- ウミネコ (500+)
- ハマシギ (50+)
- チュウシャクシギ (1)
2日目 (09/19) 曇→晴:万之瀬川へ
7時起床。今日は万之瀬川へ行く予定だが、鹿児島市から万之瀬川のある加世田市へ行くには峠を越えるか遠回りをするかといった方法しかなく、輪行をするにしても現地までは結構距離がある。どうしようかと話していると、姫のご家族が、加世田の海浜公園までドライブがてら連れていってくれると言ってくださったのでお言葉に甘えることに。自転車二台をトランクに詰め込み出発。県道20号線経由で峠を越えたが、確かに自転車では結構きつそうだった。傾斜自体はそれほどでもない気がするのだが、路側帯が狭いのでどうしようもない。加世田市の海浜公園に着いたのは10:30。ご家族と別れた後は昼食を買いに一旦公園を出る。ついでに周辺をチェックするが、そのとき姫が放った一言。
「後輪の振れがひどい。」
スポークをチェックしてみるが異常はなく、ホイールが外れかかっているということもない。原因が分からないので (この時点で気づかなかっただけなのだが・・・) 様子を見ることにして再度海浜公園へ。砂浜へ出ると波打ち際にミユビシギ4羽にチュウシャクシギ1羽。沖を見やると怪しげな雲が接近中だったので急いで戻り、公園内にある野鳥観察小屋へ行ってみる。中はクロツラヘラサギをはじめとした写真が沢山かざってある。知っている方のものもチラホラと。言い忘れたが、ここ万之瀬川はクロツラヘラサギやシギ・チドリをはじめとする野鳥の宝庫。更にハクセンシオマネキやハマボウなども有名で、九州にいる間に一度は訪れてみたかった地。特にハクセンシオマネキの大群を見てみたかったのだが、今日は潮の時間が合いそうにないので観察小屋のおばちゃんと少し話をした後は河口へ移動。
干潟の見える休憩場所があったので、自転車を止めて軽く鳥をチェック。ダイゼンやソリハシシギの姿が見えた。お腹が空いていたのでとりあえず昼食をとり、一息つく。そしてもう一度鳥をチェックしようと思い、スコープを覗くと・・・。
目の前にはヘラシギが!
万之瀬川ではヘラシギの観察例が多いようなので少しは期待していたが、突然の出会いに驚き、声が裏返ってしまった。いつものことだが。ヘラシギ、僕は去年福岡で見ているが、姫は未だ見ぬ鳥。数日前、福岡でヘラシギ研究者の報告会を開いたばかりだったこともあり、二人して一気にハイテンションに。干潟に降りてみると、そのフカフカさにもびっくり。ガチガチの和白干潟とは比べものにならない。シロチドリ50+、ダイゼン15+、ソリハシシギ20+、ミユビシギ10+、トウネン10+、キアシシギ2、オオソリハシシギ1、チュウシャクシギ5+と、シギチの種類・数もなかなかのもの。何より環境が良い。目の前まで近づいてくるヘラシギの可愛さはいつまで見ていても飽きなかったが、気がつけば既に14:30。後ろ髪を引かれる思いで万之瀬川を出発。
ここから姫の家までは、海岸沿いに続くサイクリングロードを30 kmほど北上し、そこから輪行するという流れ。サイクリングロードはちょっとしたアップダウンや、台風通過後の落ち葉などがあってそれほど走りやすいとはいえないが、まあそれなりに快適。でも、サイクリングロードってやっぱり微妙。廃線跡を利用するとかならまだ良いが、新しく整備する必要なんてあるわけない。もちろん、このサイクリングロードはお金のある時期に使い道がなくて造ったのだろうけど。
そんなサイクリングロード、10 kmほど走ったところで姫が再び放った一言は、
「振れが急にひどくなった!」
確かに、パッと見でも思いっきり振れているのがわかる。なんと、タイヤがバースト寸前!姫のタイヤはパナレーサーのハイロード26 x 1.5。安くて軽い良質のタイヤだが、薄さは欠点かもしれない。既に数1000 km走っていたこともあり、サイドが破れて中のチューブがはみ出している。
しかし、近くに自転車屋はない。駅もない。ヒッチハイクという手もあるが、姫がご家族に電話して近くまで迎えに来てもらうことになった。国道に出るまでの約2 kmの道のりを自転車を押して歩き、車で鹿児島市内へ。出発前にちゃんとチェックしてくればこのようなことにはならなかったわけで、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。帰り際に鹿児島大近くのプロショップ「ちゃりんこ屋」でニンバスアルマジロを購入。今夜も美味しいご飯をごちそうになり、11時過ぎ就寝。
- 走行距離:26 km
- 確認した鳥
- シロチドリ (50+)
- ダイゼン (15+)
- トウネン (10+)
- ミユビシギ (10+)
- ヘラシギ (1)
- キアシシギ (2)
- ソリハシシギ (20+)
- オオソリハシシギ (1)
- チュウシャクシギ (5+)
3日目 (09/20) 晴:宮崎まで輪行
今日は宮崎への移動日。9時過ぎに姫のご家族にお礼を言い、家を出発。鹿児島中央駅に着くと、ちょうど駅にできたAMUプラザのオープン日だったこともあり、人だかりができていた。おまけに日差しが強く、輪行の準備に一苦労。
秋分の日なので今日もナイスゴーイングカードを使う。宮崎駅までの特急「きりしま」は2450円。3両編成だったのにはちょっとびっくりしたが、10:46の列車に乗って快適なひとときを過ごす。宮崎駅到着は12:53。ホテルに予約の電話を入れ、昼食をとったあとは、とりあえず大淀川を見に行ってみることに。河口に着くが、生憎満潮気味でチュウシャクシギが1羽対岸に確認できただけ。対岸へ移動してリゾートホテル前のテラスで休憩してから、先ほど予約したホテルへ。
ホテルは駅の近くにあり、一泊2500円 (税抜) とリーズナブルな価格。部屋は11Fになり、良好な眺めときれいな部屋に満足。夕方からは歩いて宮崎駅周辺をぶらつき、本屋でBirderを買って、美味しいうどんを食べて20時過ぎホテルに戻る。特に何もしていないのだが何となく疲れが溜まっており、早めに就寝。
4日目 (09/21) 晴:日南へ
起床は6:30。天気予報は晴れのち雨で、南西の風がかなり強いとのことだが、当初の予定通り日南方面へ行くことに。ホテルを8時に出発し、220号線を進む。歩道がそれなりに走りやすいので、路側帯がないところでもそこそこ快適に走ることができる。宮崎空港を過ぎると両側には田圃が出現。サイクリングには絶好の場所だ!春に来たら鳥も面白いだろうなぁと思いながら走っていると、水の張った休耕田でタカブシギ4羽を発見。じっくり探鳥したかったのだが、時間に余裕があるわけではないので、その楽しみは宮崎を再訪する際にとっておくことにして、先へ進む。
今日の目的は「日南海岸を走る」こと。日南海岸は、ツーリングマップルにも「日本有数のシーサイドライン・九州ツーリングのハイライト」と書かれており、僕も姫も以前から是非走りたいと思っていた場所だ。「日南フェニックスロード」と名付けられた国道220号も、北海道の「黄金道路」よりは好感が持てる。
そんな220号線を走り、観光地として有名な青島に着いたのは10:30。休憩がてら砂浜に出て日向灘を臨むが、特にすることはないので次の目的地「堀切峠」を目指すことに。といってもこの峠の標高は62 m。峠道というよりはちょっとした坂道程度であり、誰でも楽に登ることができるだろう。
峠を下りたあとは、海岸沿いに続く「鬼の洗濯板」を横目に気分良く自転車をこぐ。鬼の洗濯板とは、大昔に砂岩と泥岩が交互に堆積した地層が傾いて隆起し、波浪によって削られてできた凹凸のある岩のこと。まるで巨大な洗濯板のように見えることからその名で呼ばれているらしい。この洗濯板の名前自体は大学の講義で幾度となく聞いてきた。西表島などでも同様の岩を見てきたが、ここは洗濯板が海岸に沿ってずっと続き、なかなか見応えのある光景だった。
昼食のため立ち寄ったのは「サボテンハーブ園」。ここは約130万本のサボテンがあるらしいが、入園料が高いので僕等はレストランで食事をとるだけにする。名物 (?) のサボテン料理に惹かれたが、僕は肉が食べたかったので、これまた珍しいダチョウステーキ (800円) を注文。自転車乗りには満足できる量でなかったが、あっさりして食べやすかった。ここで時計を見やると12:00。実は、今夜は宮崎駅にて、ある方とお会いする約束をしているのだ。待ち合わせの時間に間に合うためには、ここから20キロほど先にある日南駅15:06発の列車に乗ることが望ましい。このまま寄り道をせず向かえば余裕なのだが、一カ所立ち寄りたいところがある。
それは日南海岸のほぼ中央部、鵜戸崎の突端に位置する「鵜戸神宮」という神社。本殿が天然の洞窟の中にあるという、一風変わった神社で、歴史好きの姫も行きたがっている場所。ここに寄る程度なら列車の時間には遅れないだろうと二人で話し、神社の駐車場に自転車を止める。本殿目指して階段を上り下りするが、どうやら一番手前の駐車場に止めてしまったようで、本殿までかなり歩くことに・・・。思わぬ時間ロスと予想以上に階段がきつかったことで、本殿のある洞窟に着いたときは二人ともかなりバテていた。
洞窟の入り口には「運玉投げ」なるものが。数メートル離れた岩に窪みがあり、男は左手、女は右手で素焼きの運玉 (5個100円) を投げ、うまく入れば願い事が叶うらしく、カップルが楽しそうに遊んでいた。しかし僕等は時間がないので洞窟内で涼むだけにして、来た道を戻る。途中エゾビタキが何羽も目の前を飛び交い、本当ならもう少しゆっくりしたいのだが、駐車場に戻ったとき、時計は13:30を指していた。
僕等はツーリング時、約15 km/hで走っている。列車の発車時刻は15:06。輪行時間を考えると14:40頃には日南駅に着きたいのだが、間に合うかは微妙なところ。とはいえ、考える前に走るのが先決だ。ペースをあげてペダルを漕ぐ。せっかくの日南海岸、ちょっと勿体なかったかな。
日南駅まで残り5 kmちょっとのところにあるコンビニまで来たとき、時間は14:30を回っていた。あと10分で駅に着くのはもはや不可能。自転車をたたむのにかかる時間は約10分。時速20 kmで走れば、15分で5 km走れるのでギリギリ間に合うかもしれない。しかし、鵜戸神社の階段上り下りと、ハイペースで飛ばしてきた疲れで姫はかなりきつそうな表情。
待ち合わせの時間は「宮崎駅18:00」。日南駅からの列車は、宮崎駅から約3 km南にある「南宮崎駅」止まり。列車を一本見送った場合、南宮崎着が17:34なので、輪行時間を考えると本当にギリギリだ。汗だく & 油まみれで駆けつけることになってしまうが、それも仕方がないか・・・。
そう思って「一本見送ろうか?」と姫に聞いたが、帰ってきた答えは「ここまで走ったから意地でも行く!」というもの。そう言われたら行くしかない。ほんの少し休んでから再びダッシュ。しかし疲れでスピードは上がらない。時間は刻一刻と迫ってくる。おまけに、走っている道路が地図から予想したものと異なっている気がして、この道で正しいのかという自信もなくなりかけていた。
「やっぱり無理か。」
何度も諦めかけたが走り続ける。するとついに駅が見えた!。こう書くと、何だかマラソンでもしているかのよう。
日南駅に着いたのは14:50過ぎ。一息つく暇もなく輪行の準備。キャリアの取り付けに一癖ある僕の自転車は、たたむのに多少時間ががかる。そこで、自分と姫の自転車を輪行袋にしまう作業を僕が担当し、姫には切符を買いに行ってもらう。そして、準備が終わったのは列車の到着ジャスト1分前。本当にギリギリだった。列車に乗ってからは快適だった。乗客も多くないので汗臭さを気にする必要もなく、ウェットティッシュで汚れた手を拭き (手を洗う時間がないとき、ウェットティッシュはかなり便利) 、一休み。激走した区間を一瞬にして通過してしまう列車に乗ると、何だか虚しさを感じるかもしれないが、それも自転車ツーリングの特徴。16:13に南宮崎駅に着き、ゆっくり自転車を組み立て、一旦ホテルに戻ってシャワーを浴びる。やはり、列車を見送らなくて正解だった。姫曰く「それでも、あんな激走はもう二度としたくない!」とのこと。
準備を済ませ、宮崎駅まで歩く。駅の目の前まで来ると、電話がかかってきた。お相手は、これから会う予定の「ごろにゃん」さん。学生時代に自転車日本一周をされ、息子さんもその影響で一周されたという。リアルタイム日記を公開しながら自転車日本一周をしている旅人のウェブサイトを見ていると、宮崎の日記ではごろにゃんさんのお名前が沢山出てくる。個人的には2年前、僕が宮崎ツーリングを計画した際から掲示板やメールで何度か色々とアドバイスをいただいてきた。その計画は台風接近によって中止となったが、今回のツーリングを知ったごろにゃんさんが声をかけてくださり、今夜お会いしましょうということになったのだ。
駅前でごろにゃんさんと落ち合い、駅内の居酒屋へ。近況報告や自転車旅行の話、人生の話などで22時まで大いに盛り上がった。年齢的にも父親に近く、重みと説得力のあるごろにゃんさんのお話は僕等二人に大きく響いた。ごろにゃんさん、本当にありがとうございました。この旅一番の出逢いに感謝して就寝。明日は宮崎市より少し北にある高鍋町まで移動予定。
5日目 (09/22) 曇:サイクリングロード
7時起床。昨晩頼んだホテルの朝食をとり、酔いが少し残る中、9時出発。宮崎市街地を抜けてシーガイアへ。シーガイア沿いには一ツ葉有料道路があり、それに沿って隣町の佐土原町までサイクリングロードが続いている。このサイクリングロード、通行料は管理費として10円。それなりに走りやすく、なかなか便利な道。
一ツ葉有料道路が終わると、次に続くは「宮崎佐土原西都自転車道 (全長23 km) 」。この自転車道は、海岸沿いに10 km、一ツ瀬川河口から西都原古墳群までの13 kmを結んでいて、ごろにゃんさんお勧めの道。海岸沿いの道は砂が多少覆い被さっているが、走りにくさを感じるほどではない。モズの高鳴きがあちこちから聞こえ、秋らしさを充分に感じながら快適に進む。一ツ瀬川に着いたのは11時。ここでは鳥見をしようと思っていたのだが、生憎潮が満ちていたので、川を横目に堤防を走るだけに。国道10号線と交わるところでサイクリングロードからも離れて一ツ瀬川を渡り、周辺の休耕田で鳥を探す。しかし、水を張った休耕田はほとんど見つからず、上空を飛翔するチョウゲンボウを見た程度。
10号線に戻り、ラーメン屋で昼食をとったあとは北上を続けて高鍋町を目指す。14時過ぎには高鍋町に到着。ここ高鍋町には「高鍋湿原」という湿原があり、是非とも行ってみたい場所なのだが時間 & 天気的に微妙なので今日はパス。とりあえずは明日輪行するJR高鍋駅と今日の宿の場所を確認して、その後近くにある小丸川という川を見に行く。
潮は満ちていたが、河口から上流へ堤防沿いに進んでいくと、アマサギの群。チョウゲンボウも辺りを飛び交っている。近くにあった水門ではアオアシシギ2、アカアシシギ1、クサシギ2、イソシギ1、キアシシギ1も見られ、雰囲気は抜群!しかし、空模様が一気に怪しくなってきたので携帯で雨レーダーをチェックすると、すぐそこまで雨雲が近づいている模様。時間はまだ15:30だが、雨にやられる前にホテルへ移動。
予約したホテルは小丸川河口から北へ1 km弱。高鍋市街地からは外れているが、ホテルの下にはファミレスや中華レストラン、近くにはコンビニもあるので食べるのに困ることはない。宿泊料も一人4000円前後で許容範囲内。早めに下のファミレスで夕食を済ませ (宮崎で食べていなかったチキン南蛮、意味ないけれどここで注文)、明日雨が降らないことを祈って早めに就寝。予報では雨。せめてホテルから駅までの間だけでも雨が降らないといいのだが・・・。
- 走行距離:50 km
- 確認した鳥
- アマサギ
- ダイサギ
- チュウサギ
- コサギ
- アオサギ
- カルガモ
- チョウゲンボウ
- アカアシシギ (1)
- アオアシシギ (2)
- クサシギ (2)
- キアシシギ (1)
- イソシギ (1)
- キジバト
- キセキレイ
- ハクセキレイ
- セグロセキレイ
- モズ
- ヒヨドリ
- スズメ
- ムクドリ
- ハシボソガラス
6日目 (09/23) 曇時々ずぶ濡れ:運の悪い一日
7:30起床。天気予報では一日中雨だが、ホテルを出た時点ではまだ降っておらず、急いで駅に向かう。しかし、自転車を漕ぎ始めた途端に、無情にも雨が降り出し、輪行する高鍋駅に着いたときはずぶ濡れ・・・。自転車をたたんで濡れた服を乾かし、列車に乗ったのは10:25。今日もナイスゴーイングカードを使い、特急「にちりん」で大分の宇佐まで (2450円)。いつもどおり後部座席に自転車を置こうとしたのだが、そこには既に荷物が入っていて置くことができず。仕方ないので一台を座席の前に置き (自転車をもって座るということ)、もう一台は僕がデッキで持つことに。しかしそのデッキにも車内販売の商売道具に占拠されていて置き場がほとんどない。狭いデッキ内で、売り子のお姉さんと少し話をしながら乗客が減るのを待つことに。
日向市あたりから乗客が減り、後部座席の荷物も空いたのでようやく移動。大分駅での乗り換え待ち時間に昼食 (立ち食いうどん) とホテルの予約を済ませ、13:42の特急「白いソニック」に乗り込む。この列車は後部座席、デッキ共に、輪行には充分すぎるほどの広さがある。何の心配もなく、快適な時間を過ごして14:26宇佐駅に到着。
幸いなことに雨は降っていない。辺りには田圃が広がっていたので回ってみるが、水の入った休耕田がなく、シギチは見つけることができず。大量にいたアカテガニと遊んだあとは、国道10号線を通って宇佐神宮へ。全国に4万程ある八幡宮の総本山であり、伊勢神宮に次ぐ我が国第二の総廟神社という宇佐神宮、確かにその広さには驚いた。境内には日本に4両しか現存しないというドイツ・クラウス社製の10形式蒸気機関車も展示されていた。
とりあえず神宮内をぐるっと歩いて回ってみたが、鳥見にも結構良さそうな雰囲気だった。社務所の周辺にはネコも多く、ネコには目がない姫にとってもちょうど良い休憩となり、17時過ぎに神社を出発。今日泊まるホテルは宇佐市の中心部にあるのだが、残念なことに、移動している途中に雨が降り出した。「もうじき着くからレインスーツは着なくても良いだろう」そう思って走り続けたのだがホテルまでは意外と距離があり、朝に続いてずぶ濡れでの到着となってしまった・・・。
予約していたホテルは「ホテルパブリック21」というところ。ツイン7800円で朝夕食サービスという、かなりお得なホテル。コインランドリーがないのはちょっとつらいが。雨の中走ったせいか、体がだるく、熱も37℃あったので早めに就寝。
7日目 (09/24) 曇:広大な干潟
7時起床。昨夜の微熱は無事収まり、ほっと一息。サービスの朝食をとり、9時にホテルを出る。今日は隣町の中津市に宿を取る予定なので、時間的な余裕は十分ある。この周辺で連泊する一番の理由は、「中津干潟での鳥見」。鹿児島の万之瀬川同様、楽しみにしていた場所だ。とりあえず海岸に出るため進路を北にとる。・・・ところが数キロ走ったところで、姫の一言が炸裂。
「まただ!」
そう、万之瀬でバーストした後輪に続き、前輪もバースト寸前の状況になっていたのだ。なんてこった・・・。周囲は田圃だらけ。自転車屋など見あたるはずはない。とりあえず市街地に引き返し、ホームセンターを覗いてみる。しかし、予想通りシティサイクル用のタイヤしか扱っていない。電話帳を引くと、近くに数件自転車屋がありそう (もちろんプロショップではない) なので、そこを当たってみることに。
まず行ったのは、ホームセンターから1 km程のところにあるバイク兼自転車屋。多分ないだろうな・・・そう思って店のおっちゃんに聞くと、思った通り「ないねぇ」との答えが返ってきた。しかし、もう1 km程先にはマウンテンバイク用のタイヤも扱っている店があるとの情報を頂いたのでお礼を言い、その自転車屋を目指す。その店は簡単に見つかった。しかしご主人はちょうど不在のようで、奥さん (おばあちゃん) が対応してくれた。「もうすぐ帰ってくると思うから」と言われたのでしばし待つ。
その間に店内を眺めてみるが、完全な「町の自転車屋さん」で、細めのマウンテンバイク用タイヤを扱っている様子はない。10分ほどしたところでご主人が帰ってきたので話をすると、この店にあるのは26 x 1.95のみのようだ。覚悟はしていたことなので諦めて、値段を交渉する。少し安くしてくれたが、それでも3000円。日頃のチェックを怠るとどうなるか、今回は充分思い知らされた。反省。
タイヤを交換した後はお茶をいただき、30分ほどご主人と話をする。息子夫婦やご自身の旅行の話、写真などを見せていただき、店を出たのは11:30。10号線を西に向かい、JR天津駅周辺の休耕田でトウネンの群を見つけて、その後海岸へ。中津干潟に着いてまず思ったのは、何よりも「広い!」ということ。海岸沿い20 kmほどにわたって干潟が続くという情報はあったので想像はしていたが、それでもびっくり。背後には後背地として田圃が広がり、まさに理想的な場所。干潟の環境としては岩礁帯+砂質干潟といった感じで、福岡市周辺ではあまり見かけることのないキョウジョシギも見られた。とはいえ、この地域も後背地への工場進出や埋立などがあり、問題がないというわけではないようだ。
夕前まで鳥見をして、それから中津市街へ向かう。今日泊まるのは、中津駅の目の前にあるホテル。夜は近くのゆめタウンで半額になった寿司などを買い、22:30就寝。なんだか普段の生活とたいして変わらない・・・。
8日目 (09/25) 曇→晴:最終日
今日でこの旅行も終わり。8時前にホテルを出て、再度中津干潟へ向かう。今日は、昨日よりも西側のポイントを目指す。干潟に下りると、その柔らかさに驚いた。万之瀬同様フカフカだ!それに、15 cm程掘ってみても和白のような還元層 (真っ黒くなった部分) は出てこないし、臭いもしない。
鳥も、ダイゼンの50–100程の群が次々に飛び交い、そんななかハヤブサはじっとチャンスをうかがっている。コメツキガニもあたり一面で賑やかにしている。天気こそどんよりとした曇り空だが、ずっとここにいたいような気にさせる場所だ。でも、調査をするには広すぎて面食らうかな。昼前まで観察を続け、列車の時間が近づいたところで中津駅に戻り、帰福。最後もナイスゴーイングカードを使い、特急に乗ってばかりだった割には安上がり(交通費は全部で17000円程度) の旅行となった。
- 走行距離:50 km
- 確認した鳥
- シロチドリ (20+)
- メダイチドリ (10+)
- ダイゼン (250+)
- ハマシギ (20+)
- アオアシシギ (1)
- イソシギ (6)
- ソリハシシギ (5+)
- オオソリハシシギ (5)
- ホウロクシギ (6)
- ミサゴ (2)
- ハヤブサ (1)
- カワセミ (1)