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沖縄本島:2003/09/01-08

  • 09/01 福岡 → 那覇 → 名護
  • 09/02 名護 → 国頭
  • 09/03 国頭
  • 09/04 国頭 → 辺戸岬 → 大宜味
  • 09/05 大宜味 → 具志川
  • 09/06 具志川 → 与那城 → 具志川
  • 09/07 具志川 → 那覇
  • 09/08 那覇 → 福岡

1年半ぶりの沖縄。今回は真夏ということで出発前は「久米島でのんびり過ごそうかねぇ」と話していたのですが、 台風の影響で (直接の影響は無かったのですが、波が高そうだったので ) やんばるへ行くことになりました。 モクモクと発達した積乱雲に感動しっぱなしの毎日、熱帯夜に苦戦の毎日、今までの自転車旅行の中ではなかなか充実した鳥見、美味しい食べ物と、 いつも同様色々なことがあって充実した1週間。やっぱり年に一度は沖縄に行きたいですね!


1日目 (09/01) 晴:久しぶりの沖縄!

今回はANAの超割をとっての沖縄旅行。当初は石垣便を狙っていたのだがあそこの競争率は那覇の比ではなく、予約開始と同時に申し込んだのだがそれでも時既に遅し。ということで、それに代わって那覇便に白羽の矢が立てられたというわけ。福岡空港9時20分発の便に乗り、1年半振りの沖縄に降り立ったのは11時。先日発生した台風は石垣方面に逸れたので (結局、超割石垣便とれなくて良かったということになるのかな) 天気は悪くないのだが、風はかなり強いようだ。自転車を組み立て走り出すとかなりの向かい風に悩まされた。

風に苦戦しながら国道58号線に出たのは12時。空港前にあり、味もなかなかの「那覇そば」で昼食をとることに。僕は「ソーキそば大盛りセット (そば+ジューシー+小鉢) 800円」を、姫は「那覇そばセット (肉がソーキではなくて三枚肉) 700円」を注文。

ソーキそば。1日1食はそばでもいい!というくらい僕は好きです 国道58号線にて。まさに真夏!

ちなみにジューシーとはいわゆる「まぜご飯」のこと。また、ここの麺はちょっと太くて、あっさりした沖縄そばのスープより小麦粉っぽさのほうがちょっと強いのだが、ソーキは軟骨までトロトロで美味しい!そして何よりも感じたのは・・・「こっちの料理は量が多い」ということ。普通盛りでも内地での大盛りといった感じのする沖縄の食堂、僕は大歓迎なんだけどね。

沖縄そばを食べた感じとしては、そばというよりうどんやきしめんのような感覚。豚骨や鰹のだしの効いたあっさり味のスープに、具としてはソーキ (スペアリブ) や三枚肉 (豚バラ肉)、豚足等が載る。ラーメンやうどん、そばも好きだけれど、僕はこの沖縄そばが麺の中で一番好きかもしれない。結構苦手な人もいるみたい?だが。満腹で食堂を後にし、13時から本格始動。今日の目的地はここから北へ70キロほどのところにある「名護市」だ。本当は1週間という期間と、まだ行ったことのないところということで久米島でのんびり過ごそうかと思っていたのだが、直接ではないけれど波が高い台風の影響を考えて本島を回ることにしたのだ。ということで今日のルートは「58号線をひたすら北上」。道に迷う心配などは皆無なのだが、コロコロと変わる風向きに悩まされる。

そしてつらいのは那覇市内。この街は坂が多い上に自転車には向かないことが多い。例えば、歩道橋に自転車用のスロープはほとんどついていない。58号線に関しても、標識には「一番左のレーンは軽車両OK」となっているのだが、とても平気で走れるような交通量ではない。そしてそれらに追い打ちをかけるのが「暑さ」。灼熱 & 風 & 坂地獄の中の走行で、市内を抜けるころには早くも二人共ダウン気味。若者に人気のある北谷町のショッピング街に着いたときの平均速度は7.2km/hだった。

北谷到着の時点で時間は15時を回り、「名護まで行かなくても適当なところで夜を過ごそうか?」と思ったのだが、姫が「まだ名護までたどり着けないわけではないし、走れるときは走りたい。」と言うので、ここではホームセンターのメイクマンでカセットガスを買い、足早に出発することに。

恩納村のビーチにて 岩場のビーチに生える松。恩納のビーチにて

北谷を過ぎた辺りからは道も概ね平坦になり、こまめに休憩をとれば真夏といえどもいい感じで走ることができる。沖縄本島のリゾート地である恩納村に入ると幾つか坂が現れるが (傾斜はそれ程きつくない。5%位かな?)、そんな坂を上りきった直後にコバルトブルーの海が目に飛び込んでくる。思わず「ウォー!!」と叫んでしまう。そして、そんな時どこでもすぐに立ち止まることができるのが自転車のいいところ。空にはモクモクと発達した積乱雲!雲が大好きな僕らにとっては感動もの。ちょっと進んでは空や海の写真を撮り、またちょっと進んで写真撮って・・といった感じであまり時間がないのにマイペースで進む。

途中この時期にしてはたくさんの自転車乗り (男1女2のグループ、ソロのマウンテンバイク、ロードバイク等) とすれ違い、恩納の瀬良垣ビーチではベニアジサシのコロニーを見たりしながら走り続けて、18時半にちょっとした思い出に残る場所に着いた。・・・それは2年前に姫と始めて来た沖縄 (姫は初めての自転車旅行、2001年9月の沖縄旅行記参照) で写真を撮った「イルカの橋」。といっても橋の4隅にイルカ像があるだけなのだが。

「あれからもう2年かぁ。」
なーんてちょっと昔を思い出したりして、夕焼けで真っ赤に染まった雲を撮りながら名護市に着いたのは19時。東京と比べたら30分以上日の入りが遅い沖縄でも、この時期はさすがに19時を回ると暗くなる。ギリギリセーフと言ったところか。スーパーで食料を買い込み、2年前にも泊まった「ホテルうらわ」に着いたのは19時半。すると、ちょうどそのときシティサイクルに乗った自転車乗り、通称「ママチャリダー」に声をかけられた。横浜を出発して今日ここに着いたらしく (本部で降りたと推測)、今日は許田にある道の駅で寝ると言っていたのだが、ダウン気味の体&宿の目の前と言うことでほとんど話をすることができずに別れてしまった。残念。

さて、このホテルの近くにはスーパーやコンビニ、居酒屋などが揃っており、お気に入りの「宮里そば (ここは激ウマ!)」にも歩いて数分と絶好のロケーション。料金は2500円で、自転車はホテルの中に置かせてもらえるのでなかなか気に入っているところだ (民宿のような交流がないのはちょっと寂しいけどね)。食後、ちょこっと外へ散歩しに出かけると神社からアオバズクの声。シャワーを浴び、洗濯を済ませて床に就いたのは12時過ぎだった。

思い出 (? ) のイルカと姫。あの頃と比べて随分逞しくなりました 夕焼けで真っ赤に染まった雲
  • 確認した鳥
    • クロサギ
    • ベニアジサシ
    • アオバズク (s)
    • キジバト
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    • ウグイス
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2日目 (09/02) 晴時々スコール:のんびり国頭まで

昨日は真っ昼間に走ったせいか、ベッドに横になった後も頭がボーっとしてあまり寝付くことができなかった。起床は8時。パンを食べて荷物をまとめ、出発は9時過ぎ。この時間になると太陽はかなり上り、「朝の涼しい時間帯」等はとっくに通り過ごして炎天下になっている。

今日の目的地は、この旅1番の目的地である「国頭村」。「やんばる」という言葉はあの「ヤンバルクイナ」で有名だが、やんばるというと名護市より北にある大宜味、東、国頭の3村を指すのが一般的。でも、名護もやんばると言ったり、西にある本部半島もやんばるに入れてしまうこともあるようだが。

 ・・・で、国頭での目的は何かというと、それはもちろん「鳥見」。やんばるの森には世界中でもここにしかいない固有種や魅力溢れる生きものがいっぱい。やんばるを訪れるのは今回で4回目となるが、何度来ても「また来たい!」と思う、素晴らしい場所だ。しかしそのやんばるを取り巻く深刻な問題も数多くあり、ただ楽しいだけではないことを付け加えておきたい (これについては追って書いていこうと思う)。

積乱雲は今日も元気です 森のガラス館にいた犬

さて、ホテルを出発してまず向かったのは、58号線を名護市街地から5キロほど上ったところにある「森のガラス館」。ここは本島全域にある「琉球ガラス」工房の一つで、作成過程を見るだけでなくガラス作りの体験や作品の購入も可能なところだ。ところで、琉球ガラスって何?という方もいるかもしれないので、ここで少し説明。

琉球ガラスは明治中頃から作られていたらしいのだが、現在のスタイルはまだ新しく、戦後に米軍がもたらした大量の飲み物の廃瓶を利用して誕生された物。廃瓶を利用するので不純物が混ざって気泡も入り、ガラスも厚かったが、それを持ち味として活かしたことで発展してきた。

2年前には南部にある、似たような工房へ行ったことがあるので雰囲気は知っていたが、再びこう見て感じるのは「暑そう~」ということ。僕らが行ったときはちょうどツアー客がゾロゾロとやってきて賑やかだったが、普段はのんびりと作っているのだろうか。

1時間ほど過ごした後は58号線に戻り、これまたちょこっと進んだところにあるJASCOに立ち寄ることに。近くにはマックスバリュや地元スーパー、電器店、ホームセンター、レストラン、食堂、ネットカフェ等が集まり、この一帯は郊外のショッピングモールとなっている。JASCO内ではネコの写真展が開かれており、その一角に「ヤンバルクイナたちを守る獣医師の会」による、ヤンバルクイナの写真展 & 捨て猫ストップの呼びかけコーナーが設けられていた。

先程も書いたが、やんばるでの環境問題の一つにはこの「捨て猫 (マングース。要は移入種)」の問題が挙げられる。やんばるの森に捨てられたネコ達がヤンバルクイナを始めとする貴重な生き物を餌としているというものである。

屋我地の干潟 やんばるのシギチスポット、喜如嘉

この獣医師会の皆さんは各地で啓発活動やパトロール、そして今は個体識別のためにネコに埋め込むマイクロチップの普及活動等を精力的に行われている。直接話を聞くことはできなかったが、こんなところでも活動をされているのだなあと、ちょっと感激した。

その後はJASCO内で服や食料、本等を見て昼まで時間を潰し、お腹が空いたところで出発。昼食をどこでとろうかと考えつつ走っていると、目の前に真っ黒な積乱雲の塊が現れた。「これはやばい!」急ぎ足で進むと食堂があったので駆け込むことに。自転車を止めるとほぼ同時にスコール、間一髪だった。食堂で注文したのはソーキそば大 (600円) だが、ここの麺は平麺で僕好み。雨が過ぎ去るまで食堂で休憩し、隣にあるホームセンターでキャリアのネジを補給した後、もう一度スコールをやり過ごしてから出発。

その後も上空には活発な積乱雲がモクモクと発生していたが幸い雨には至らず、真夏の空のもと気持ち良く走る。途中、屋我地島に架かる橋の手前にある干潟ではダイゼン、チュウシャクシギ、ダイサギ。向かい風にちょっと悩まされながらも、大宜味村の道の駅には15時到着。本島の道の駅は名護と国頭、それにここ大宜味の3つしかないのだが、どこも個性溢れる道の駅で気に入っている。

ちなみに、ここのおすすめは特産品のシークワサージュース (原液)。シークワサーは別名ヒラミレモンとも呼ばれる柑橘類で、酸味は強いがそこがまた美味しい。泡盛をこいつで割ってもGOOD!、レモンのように色々な料理にも使える優れものだ。ちなみにやんばるで買えばペットボトル1本600円前後。那覇で買うと台湾産とのブレンドで700円~といったところだろうか。大宜味の道の駅の次に訪れたのは、更に北へ5キロほど行ったところにある「喜如嘉」。ここは田畑の広がる、シギチ多き鳥見スポット。水の入っている休耕田は少なかったが、リュウキュウヨシゴイ、タカブシギ、イソシギ、ジシギsp.等を見ることができた。そして鳥見を終えてようやく今日の目的地である国頭の道の駅に着いたは17時。ここでちょっとびっくりしたことが。それは、外に屋台 (居酒屋) ができ、道の駅の中は模様替えが行われ、そして「国頭ツーリズム協会」の事務所 (?) があったこと。「エコツーリズム」が、名前だけではなく本当の意味でできればいいんだけどなあ。

さて今日の寝床だが、最初は道の駅に芝生があるのでそこにテントを張るつもりだった。しかし居酒屋ができてしまったので変更することにし、道の駅から南へ1キロほど行ったところにある「半地」の砂浜に決定。ここは隣にグラウンド&トイレがあり、水の確保も可能なのでやんばるに来る際一度はテントを張るところだ。特に夏場や休日は地元の方も大勢キャンプをする場所。今日は9月の平日ということもあってか、僕等の他にテントは二つ。

二日連続で綺麗な夕日に感動し、食後はこれまた見事な星空に大感激して気持ち良く床に就く・・・はずだったのだが、僕のテントは通気口が入り口の一つと、上に小さなのが一つだけ。入り口を開けておけば蚊が入ってくるのでそれもできず、外で寝ようとしたら雨が降ってきたりと、結局汗だくになりながらテントで我慢することになるのだった。

リュウキュウヨシゴイ 半地で見た綺麗な夕日
  • 走行距離:35 km
  • 確認した鳥
    • ダイサギ
    • クロサギ
    • リュウキュウヨシゴイ
    • ダイゼン
    • タカブシギ
    • イソシギ
    • チュウシャクシギ
    • ジシギ sp.
    • キジバト
    • ヒヨドリ
    • イソヒヨドリ
    • ツバメ
    • リュウキュウツバメ
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3日目 (09/03) 晴時々スコール:やんばるの森!

5時起床。今日はやんばるの森で鳥見をするため、5時半にテントを出発して道の駅でトイレ、ファミマで軽く朝食を済ませ、いざ山へ!6時前になると空はすっかり明るくなり、辺りではアカショウビンの「キョロロロ・・・」という声があちこちから聞こえてくる。比地大滝横の道から登り始めたのだが、いきなりの急勾配に2人ともびっくり。車では何度も通ったことがあったし、僕自身は2年半前自転車でこの道を走っているのでその勾配は覚えているつもりだったのだが、改めて登るとやはりきつい。

せっかくの鳥見なので自転車は押して登っていく。相変わらずアカショウビンの声は聞こえるが姿は見られない。姿を見せてくれるのはヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ達。そんな中アカヒゲでも出てきてくれないかな~なんて思いながら歩いていると空は急に暗くなり、かなり激しいスコールに襲われた。出発時は晴れていたので2人ともレインスーツはテント内。木の下に避難したが10分以上雨は降り続け、びしょ濡れになってしまった。まあ、シャワーと思えば冷たくて気持ちいいんだけど。

雨のおかげで体温が下がり、気分も少し良くなったところで歩き始めるとサンショウクイ & コゲラの群を発見。「サンショウクイはスマートだねぇ」なんて話ながらしばし見入っていると、奥の方からキツツキのドラミングが聞こえてきた。「まだ見えていないコゲラがいるのかな?」と、僕はそれ程気にしないでサンショウクイの方に気を取られていたのだが、その時姫が言ったのは・・・

「ノグチゲラ!」

林道に入ってからそれ程進んでなかったので (2キロくらい) こんなところにいるとは思ってもいず、ちょっとびっくり。逆光で雌雄は分からなかったが若っぽかった。その後ももう少し進んだ地点で別の個体を発見し、ノグチゲラに関しては声3カ所、姿は2個体となかなか満足のいく結果だった。

ノグチゲラ以外はというと、カラスバト、ズアカアオバトは姿は見ることができなかったが声はあちこちから聞こえ、アカヒゲは大国林道に入ってから何度か目にすることができた (この時期にしては少な目だったかな)。あと、アカコッコっぽい鳥 (ってアカコッコがいるわけないか・・・) も見たのだが結局何か分からず。あとはサンコウチョウの囀りを聞いたくらい。

やんばるの朝 やんばるの中央をぶったぎって作られた大国林道

与那覇岳入り口では虫屋の兄ちゃんに会い、ここで時間は10時半を回っていたのでそのまま森林公園の横を通ってテントに戻ることに。すると下っている途中でリュウキュウヤマガメ発見!両爬にはまりつつある姫は大喜びだった。ちょうど雨上がりというのが良かったんだろうねえ。

さて、当初の予定よりちょっと時間がかかりすぎてしまった鳥見を終え、テントに戻ったのは11時過ぎ。朝食べたのはほんの少しだったので2人共お腹ペコペコ。早く食事にしようと思いテントに近づくと・・・隣で地元のおっちゃん3人とバックパッカーの兄ちゃんが酒盛りをしていた。予想通り声をかけられ、兄ちゃんと入れ替わりに僕等が酒盛りに加わることに。

先程投網で獲ったばかりという魚の素揚げと泡盛を勧められ、空腹にも関わらず飲めばたちまち酔っぱらいの仲間入り。ここで飲んだ泡盛は大宜味村にある田嘉里酒造所ということろの「まるてん (○に田と書いてある、緑の瓶)」という酒。20°ということもあり、かなり飲みやすくて美味しい泡盛だ。ちなみにこの酒造所ではその他に「くいな、やんばるくいな、ぶながや、くんじゃんサバクイ」等の銘柄を作っている。

おっちゃんらはボケ、つっこみ役+クールというなかなか理想的な組み合わせで話も弾む。その中の一人は「30年間トラックの運転手で日本全国を走り回っていた」というだけあり、僕や姫の出身地の話にも花が咲き、また、歴史や沖縄の話なんかでも盛り上がった。こういう地元の方との出逢いもいいよね。しかし、このまま飲んでいるといつまで続くか分からない。13時前に「午後は野生生物保護センターに行きますので」と言ってひとまず離脱。

リュウキュウヤマガメ ヒカゲヘゴ。いかにも熱帯と言った感じ

結局僕が飲んだ泡盛は4合程。空きっ腹にこれだけの量を飲めばヘロヘロになるのは当然だが、そんな状態で移動をすれば余計ひどくなるのもこれまた然り。とりあえず食事を・・・ということで道の駅にあるレストランで昼食。そばセット (そば+ジューシー) はまあまあの味だった。

食後は比地にある「やんばる野生生物保護センター」へ。ここは環境省の施設で、やんばるの野生生物を保護するための生息環境保全や、基礎的な研究のデータや活動を地域内外の人にも分かりやすく解説し、やんばるの自然の豊かさを身近に感じてもらうことを目的としたもの。「ヤンバルクイナとかが飼育されれているのかな?」等と思われる方もいるかもしれないが、ここはそういった施設ではなく、やんばるや各地の自然に関する情報が数多く展示されているところだ。僕はやんばるを初めて訪れた2年半前から、こちらへ来た際は必ず訪れて半日は居座ることにしている。ちなみに、環境省による同様の保護センターは日本各地に点在している。

受付のおばちゃんは僕のことを覚えていてくれて、今日は自然保護管の方に紹介までしていただいた。その方はS志さんという、僕と同じ大学出身の男性。以前から「同じ大学出身の方がいる」ということは知っていたのだが直接お話をする機会には恵まれず、今日初めてご対面ということになったのだ。

S志さんからはマングースや捨て猫等の移入種問題、米軍基地におけるヤンバルテナガコガネの密漁、保護センターの地元密着性、林道の是非等、やんばるの様々な現状についてのお話をしていただき非常に有意義だった。またその中で、やんばるにおける気象要素観測点の少なさに対して「 (林道における周辺の乾燥化問題等を議論するために) もっと多くの場所に観測点を設けたい。集落ごとでも気候パターンは異なるだろうし (でもそれにはお金が足りない) ・・・。」と言われていたことが印象的だった。

S志さんは30分ほどでお仕事に戻られたので、その後は16時までセンター内の本を読んだり日記を書いたりして入り浸る。この時期は訪れる人も少なくてのんびりできるいいところだ (夏休みは地元の子供達の溜まり場になるしいが・・・)。

今日も夕日は美しい バンジロー=グァバ。大きさは握り拳ほど

16時を回ったところでセンターを退館し、道の駅へ。ここで寝不足による睡魔に襲われて、道の駅内の椅子で30分ほど寝込んでしまった。その後は辺土名 (道の駅のすぐ北にある国頭一の集落) のスーパーで魚フライ & もずく & 豆腐を買い、夕食のためテントに戻る。すると昼間飲んだトラックの運転手をしていたというおっちゃんが今度は別のおっちゃんと共に軽ワゴンで登場。「ドライブに行こう (というか、いくぞ)」ということになり、半ば強制的な気もするが折角なので乗せてもらう。

辺土名の集落周辺をぐるりと回り、綺麗な夕日を見た後は僕等のテントの横を流れる比地川の対岸で宴会をしていた地元のおっちゃんらに合流。8人くらいのおっちゃんに囲まれ、昼と同じ魚をいただき (刺身 & フライ)、しばし宴に混ぜてもらう。ウチナーグチはやはり分からなかったが、それでも一緒に色々な話をすることができて楽しかった。

そんな中「この半地には野球場やゴルフ場 (ゲートボールだったかな?) が作られる」という話を聞いてかなりびっくり。以前は (今もかな?) 鳥見スポットとして良く紹介されるこの半地にも工事の波が押し寄せているとは・・・。着工は来年 (?) らしく、今後は周辺の自然環境&ここでのキャンプが微妙になっていくかもしれない。地元の方にとっては仕事が入るわけで嬉しい方も多いかもしれないが、やはり開発によって奪われる物の方が心配で仕方ない。

宴を離れてからは近くの民家へ行き、「バンジロー」なる果物を頂く。バンジローと聞くと「大五郎」を連想してしまう僕であるが (ってそんな人はいないか・・・)、どんな果物かというとそれは「グァバ」である。ここではグァバと言うより台湾における呼び名「蕃石榴」をそのまま用いる事の方が多いようだ。味はというと特に強い甘みも酸味もなく、すっきりはしているのだが種がちょっと邪魔で美味しい!とバクバク食べるような物ではないかな。ちなみに今ヤクルトから発売されている「蕃爽麗茶」の蕃はバンジローの蕃だろう。

おっちゃんにはテントまで車で送ってもらい、それからようやく食事。今夜は風がなくて外にいても暑い。もちろんテント内は最悪。熱さまシートを張っているのだが効果は雀の涙ほどのもの。眠れない日が続く・・・。

  • 確認した鳥
    • ダイサギ
    • クロサギ
    • カラスバト (s)
    • キジバト
    • ズアカアオバト (s)
    • アカショウビン (s)
    • ノグチゲラ
    • コゲラ
    • ツバメ
    • リュウキュウツバメ
    • サンショウクイ
    • ヒヨドリ
    • アカヒゲ
    • イソヒヨドリ
    • ウグイス
    • セッカ
    • サンコウチョウ
    • ヤマガラ
    • シジュウカラスズメ
    • ハシブトガラス

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4日目 (09/04) 晴一時にわか雨:移動

6時起床。今日も3時台に俄雨が降った。携帯の気象情報サイトにおいて「ピンポイントレーダー予報」というのを見ることができ、「日付が変わった頃少し雨」予報がされていたために外で寝なかったのだがどうやら正解のようだ。しかし、テントの中は当然蒸し暑い。結局3日連続寝不足で朝を迎えることになった。夜明けは晴れ。レトルトのビーフシチュー & パンを食べ、洗濯を済ませたところで昨日のおっちゃん (トラックの運転手してたという方) が再び登場。差し入れのパンをいただく。その後沖縄市に住んでいるという漁師夫婦が現れ「今日はここで漁すっかな~」と言っていたので少し立ち話。

9時を回り、洗濯物も少し乾いたところで出発することにした。今日はテントを撤収し、辺戸岬を目指す。寝床は辺戸岬へ行ってから考えることにし、半乾きの洗濯物を自転車にくくりつけて出発!辺戸岬は沖縄本島最北端の岬。戦後、本土復帰を願い絶えずのろしが上げられた (もちろん復帰運動も) という場所だ。歴史的な意味合いからも重要なこの岬だが、僕等はそれ以外にも「アジサシのコロニーがないかな?」と期待していた。

辺戸岬 今日も積乱雲は活発。辺戸岬にて

さて、辺戸岬への道は相変わらず国道58号線を北上するだけ。長期休暇シーズンや週末は賑わう道なのだが、9月も平日となれば観光客はガタ落ちするようで、道はガラガラ。いつものように真夏の空のもと気分良く進む・・・はずなのだが、3日連続での寝不足のため頭痛に悩まされ、休み休み進むことに。

そうそう、辺戸岬までの道のりの途中にはトンネルが幾つかある。そのほとんどは長さも数百メートル程度でなんてことはないのだが、一番北にある「宜名真トンネル」は強敵。南から行くと上り & 長さは1キロ以上あるので精神的に結構しんどいのだ。逆から来れば下りだが、くれぐれもトンネル内ではスピードを出しすぎないように注意したいもの。

そんなトンネルをやり過ごして辺戸岬に着いたのは11時。やはり観光客は少なく、広い駐車場に車が数台あるのみ。僕自身ここは4度目、姫も2度目なので岬は後回しにしてとりあえず暑さをしのぐためにレストハウスに直行。真夏の空は大好きだが、その中走るのはやっぱり疲れる。

しばし休憩した後、岬へ。期待していたアジサシはというと・・・完全に振られてしまった。2年前にはベニアジサシが舞っていたのだが、その時はあまり意識して見ていなかった。時期が遅いのか今年はここにコロニーを作っていないのかは定かではないが、残念である。がっかりしたところで空腹感に襲われたので昼食タイム。ここ辺戸岬にはレストハウスの中 (2階) にレストラン、外に食堂が2軒あるが、今日は一つしか空いていなかった。外の食堂では以前食べたことがあったので、今回は多少値の張るレストランに行ってみる。ここで頼んだのは、ちょっと、いや、個人的にはかなり贅沢な「地鶏琉飯Bセット1000円」。

辺戸岬にある記念碑 地鶏琉飯Bセット

琉飯と聞いてピンとくる方もいるかもしれない。そう、これは奄美の郷土料理「鶏飯」とほとんど同じ。もしかしたらこの琉飯も有名なのかもしれないが、僕は今日までその存在を知らなかった (鶏飯は知ってたが)。・・・で、それはどんな料理かというと、ご飯に鶏肉や錦糸卵、椎茸や海苔等を載せて、その上から鶏のダシが効いた熱々のスープをかけた、まあ言ってしまえばお茶漬けのようなもの。

これがなかなか美味しくて結構病みつきになってしまう。ちなみに奄美大島の鶏飯店では「スープと具は限りあるが (それでもまあまあの量) ご飯は食べ放題」というところもあったなあ (値段は900円位だったかな?)。満足してレストランを後にし、下に降りて休んでいると当然の如く眠気に襲われ、しばしダウン。観光客が少ないこともあって、レストハウスのソファーで1時間以上眠ってしまった。ごめんなさい。

14時半を回ったところで辺戸岬を出発。今日の寝床は姫と話し合った結果「大宜味まで行って宿に泊まろう」ということになった。へたれと言われればそれまでだが、この暑さ & 体調で今日もキャンプは結構しんどい。宿は一切使わない!なんて旅ではないし。離島情報には大宜味の民宿が1軒だけ載っていたのでそこに電話してみることにした。・・・しかし、携帯は圏外 & 公衆電話もない。道の途中で電話することにして、取り敢えず出発する。

俄雨のシャワーを浴び、追い風に乗って軽快に58号線を戻る。途中の集落で携帯が繋がるようになったので民宿に電話してみると、明るいおばちゃんが対応してくれた。ちなみに、何故このままやんばるをぐるりと一周しないのかというと、それは単に「疲れるから」。やんばるの東海岸は山と谷の繰り返しが50キロ程続く、なかなかの難所なのだ。おまけにこの暑さでは距離を稼ぐのは更に難しく、日程的にも厳しいものがある。

辺戸岬から海を見ると・・・こんな感じ 喜如嘉で見たムナグロ

大宜味の「民宿平良」に着いたのは16時半。ここは1階が家になっていて宿は2階部分。トイレ、シャワーは共同で、洗濯機は自由に使用可能 (洗剤有)。部屋はテレビ、エアコンつき。共同の冷蔵庫やポットも置かれていて素泊まり2500円と、かなり快適な宿だ。おばちゃんも気さくな方で非常に好印象。

荷物の整理 & 一休みした後、17時半からは先日も行った喜如嘉で鳥見。しかし夕方ということで農作業をする方が多く、見られたのはムナグロ、リュウキュウヨシゴイのみと寂しい結果。真っ昼間に訪れるというのも微妙かもしれないが、夕暮れ時もあまり適していないかも。もちろん、水の入った田畑が少なかったのが一番の原因なんだろうけど。ところが、そんな時にも嬉しいことはあるものだ。鳥見を終えてさあ帰ろうかと思い、空を見上げると・・・

かなとこ雲ができてる!

かなとこ (鉄床) 雲とは、積乱雲 (入道雲) の一種。雲が存在できるのは地上約11kmの高さまでの「対流圏」と呼ばれる領域までなのだが、発達した積乱雲がモクモクとその11km程の境界まで上昇していった場合、そこから上へ行くことができずに (ちなみにその上は「成層圏」という) 横へ広がっていく。すると雲のてっぺん (雲頂) は平らになり、そのような雲を特に「かなとこ雲」と呼ぶのだ。ちなみに鉄床とは、「鍛造や板金で、加工しようと思う金属をのせる鋳鉄製または鋳鋼製の作業台 (三省堂 大辞林より)」。

このかなとこ雲、積乱雲が発達しやすい夏には見やすいものなのだが、実際に見たのはこれが初めて。雲が好きな僕等にとっては感動もので、二人して「ウォー!」と歓喜の叫び。真っ暗になるまで見ていたい光景だが、夕食&明日の朝食を買いに行かないといけないのでそうもいかない。夕日に染まるかなとこ雲を横目に国頭まで行こうとする。しかし、山の方からは真っ黒な積乱雲が押し寄せ、既に国頭方面では雨が降っている模様。この分だと大宜味でも雨が降るのは時間の問題。

迷わず引き返し、雨宿りも兼ねて大宜味の道の駅へ行くことに。しかし、レストランで食事でもと思い道の駅に着くと、なんと今日は閉店日。仕方ないので大宜味の集落にある共同売店でカップ麺やビールを買い、急いで宿に戻る。何とか雨からは逃げ切ることに成功し、その後は食事 & 洗濯 & 3日ぶりのシャワーをして気分良く床に就く。宿のすぐ側にある山からはリュウキュウコノハズクの声。

夕日に染まるかなとこ雲。見事! なんとかなとこ雲が二つ並んで発生してました!
  • 走行距離:62 km
  • 確認した鳥
    • ダイサギ
    • コサギ
    • クロサギ
    • リュウキュウヨシゴイ
    • バン
    • ムナグロ
    • ダイゼン
    • キアシシギ
    • ツバメ
    • リュウキュウツバメ
    • リュウキュウコノハズク (s)
    • キジバト
    • ヒヨドリ
    • イソヒヨドリ
    • コゲラ
    • セッカ
    • ウグイス
    • スズメ
    • ハシブトガラス

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5日目 (09/05) 曇時々晴:目的地では・・・

5時半起床。喜如嘉周辺の山で鳥見でもしようかと思ったのだが、外に出ると自転車にマットや椅子が立てかけられていて動かすことができない・・・。仕方ないので歩いて近くを鳥見することに。するとちょうど集落のはずれに林道があったのでこれ幸いと登ってみる。しかし鳥がいない。遠くからアカショウビンの声は聞こえども姿が見えるはずもなく、何とか見ることができたのはアカヒゲ、ヤマガラ、シジュウカラ、キジバトという何ともお粗末な結果。途中まで行ったところで引き返し、宿に戻ったのは7時半。

出発は8時。おばちゃんに宿代を払い、ここでもバンジローを頂きしばし話をする。どうやら、朝自転車にマットや椅子が立てかけてあったのは「盗まれないか心配で隠しておいた」というおばちゃんの配慮によるものだったようだ。心配をかけて申し訳なかったと反省。

さて、今日の予定は恩納村にある瀬良垣ビーチ。初日にエリグロアジサシのコロニーを見ていたため、今日はビーチで泳ぎつつアジサシ三昧でいこうという算段だ。ということで今日の走行距離は40キロ程。のんびりと屋我地島手前で鳥見。先日よりは干潟も広がっていてムナグロ、トウネン、メダイチドリ、キアシシギ、チュウシャクシギ等が走り回っていた。

アダンの実 遺跡っぽい?・・・んなわけないか

11時半にジャスコ到着。ブルーシールのアイスを食べ、服などを見て時間を潰し、お腹が空いたところで名護市街にある「宮里そば」へGO!。ここは前にも書いたが食券制なのにいつも超満員というお勧め食堂。そばはソーキと三枚肉の2種類 (500円 ) があり、おすすめは三枚肉そば。ついつい「おかわり!」と言いたくなるような味は何度来ても飽きることがない。

食後は許田の道の駅へ。ここは名護市内にあるということもあってか、北部にある3つの道の駅の中で一番賑やかなところ。野菜や魚、食堂、宝くじ売場等かなりの充実度。そして今回ちょっと驚いた (嬉しかった) のはネットコーナーがあったこと。それもパソコンは3台!最近は地域の情報が得られる端末以外にもパソコンを置く道の駅が増えているが、ここ沖縄でもネットができるのは嬉しいものだ (って、旅に来てまでネットしなくても・・・という声も聞こえてきそうだが)。しばし休憩した後は再び自転車にまたがり、今日の目的地瀬良垣ビーチに着いたのは15時半。楽な一日だったと2人で話し受付へ向かうと、受付のおっちゃんが一言、

「9月からはキャンプは土日だけなんだよ。」

・・・。

予期せぬ出来事に固まる二人。うーんそれならばいっそのこと那覇まで走ってしまおうか?そう思い、いきつけの民宿「清富士」に電話すると「今日はいっぱいなんですよ。」とのこと。まあ、那覇まで行くのは時間的にもあまりしたくないので他の選択肢を考える。浮かんだのは、

  • 1) この周辺の民宿を利用 (昨日も宿を使ったので金銭的に微妙 )
  • 2) 砂浜にテントを張る (水がないのがちょっとつらい )
  • 3) 具志川市にある「野外レクリェーションセンター」へ行く

の3つ。1) や2) もいいのだが、ここは 3) でいこうとなり、具志川市役所で野外活動センターの電話番号を聞き、何時くらいまでに着けばいいか尋ねると (ここは市営) 「23時くらいまでに来てもらえればいいですよ」とのこと。それなら今からでも充分間に合う。ということで気を取り直し、早速具志川に向かって出発!

西海岸から具志川方面へ抜けるには、地図を見れば分かるとおり本島の「くびれ部分」にある73号線を走るのが一番簡単。ちょっとした山もあるが傾斜的にはたいしたことなく、気がつけば東側 (石川市) といった感じ。そこからは国道329号 (最近バイパスが開通したのだが、そのバイパスの方) を走る。

屋我地浜。手前にマングローブが見えてます 沖縄のコンビニ「HOTSPAR」

すると「具志川野外レクリェーションセンター」に到着。17時半。料金は一人一泊200円。月曜休みというのが注意すべき点だが、それ以外は文句ない。まあ、自然の家みたいなものだから微妙と思う方もいるかもしれないが・・・。

サイト周辺には森があるので蚊が多い。シャワー (100円) を隣接する体育館で済ませてから食事。今夜はポークとピーマンの炒め物なのだが、事もあろうに今回フライパンを忘れてきてしまった。仕方なくコッヘルで炒めて食べる。夜は相変わらずの暑さでなかなか寝付けず、またまた寝不足になりそうだ。あ、ちなみにここは「ゴミ持ち帰り」。

  • 確認した鳥
    • ダイサギ
    • コサギ
    • アオサギ
    • クロサギ
    • ムナグロ
    • ダイゼン
    • メダイチドリ
    • チュウシャクシギ
    • イソシギ
    • キアシシギ
    • ベニアジサシ
    • キジバト
    • アカショウビン (s)/li>
    • ツバメ
    • リュウキュウツバメ
    • ヒヨドリ
    • アカヒゲ
    • イソヒヨドリ
    • ウグイス
    • セッカ
    • ヤマガラ
    • シジュウカラ
    • メジロ
    • スズメ
    • ハシブトガラス

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6日目 (09/06) 晴:喜びと後悔と

6時半起床。今日はここ具志川に連泊。のんびりとレトルトカレーを食べ、洗濯を済ませて9時前出発。与那城方面にあるビーチに行こうということでスコープはテントに置いていくことにしたのだが、これが後に今日一番の後悔となることに・・・。

キャンプ場から与那城へは国道329号 (バイパスではない方 ) に出て栄野比の交差点まで南下し、そこを左折。そして後は一直線という簡単な道のり。この辺りの店はチェーン店が多く、海の見えない町中を走ることになるので、ここだけ見るとあまり「沖縄だ!」という感じはしない。

そんな町中だが、途中のサンエー (スーパー) でさんぴん茶等を買い、具志川市と与那城町の境の辺りまで走ると海沿いにさとうきび畑が広がって、如何にも沖縄!といった感じの景色が広がるようになる。道は下り坂。スカッと晴れた空の下気分良く下っていたのだが、ふと水を張った休耕田を見ると・・・

「ストーップ!」

そこにいたのはセイタカシギ9、アカアシシギ3、タカブシギ、バン。実は日本でセイタカシギを見たことがなかったので (今津ではずーっと振られっぱなし) いきなり9羽の群れを見ることができてびっくり。姫と二人で大喜びしてしばし見入ってしまった。

一息ついたところで更に南下。すると今度は先程よりも広い休耕田 (水あり) を発見!今度は何がいるかな~?と期待して向かった先にいたのは・・・セイタカシギ、アカアシシギ、タカブシギ、アオアシシギ、オグロシギ、メダイチドリ、シロチドリ、ハジロコチドリ、ツバメチドリ、ジシギ sp. 等がわんさか。道端にはシマキンパラが数百羽。

シギチがいた田んぼ 砂浜を見ると落ち着くのは僕だけ?でも鳥がいたら大興奮!

今まで一度にこれほどのシギチを見たことがなかったので二人とも声が出ない。一日中ここにいてもいい。でも、スコープがない・・・。双眼鏡でも見えないことはないのだがやはりちょっと遠い。「海で泳ぐからスコープはいらない」などと思わずに、何故「海で泳いでいるときにアジサシなんかを見つけるかもしれないからスコープ持っていかないと」と思わなかったんだ~~。嬉しい反面、ショックも大きかった。

1時間ほどその休耕田で過ごし、昼が近づいてきたので出発。すると500メートルも行かないうちに、今度は海岸に干潟を発見!最初は「鳥はいそうにないけど写真でも撮るか」と思って立ち止まり、一応ということで双眼鏡を覗くとキアシシギとチュウシャクシギを発見。「ほかにもいるのかな?」と更に見てみると・・・ムナグロ、ダイゼン、チュウシャクシギ、ダイシャクシギ、シロチドリ、メダイチドリ、オオメダイチドリ、アオアシシギ、ソリハシシギ、キアシシギ、トウネン、ハマシギ、キョウジョシギ、エリグロアジサシがわんさか!!

こう次から次へと見られると、嬉しさ&驚きで本当に声が出ない。しかし、双眼鏡で充分過ぎるほど楽しませてもらったとはいうものの、ここでもスコープを持ってこなかったことを後悔。キョウジョシギは求愛行動 & 交尾も見ることができて良かった。ちなみに後から知ったことなのだが、この照間海岸は今秋賑わいを見せているとWebsite「鳥浪漫」でも紹介されていた。

昼食は与那城の町にある「キングタコス」という店でタコライスチーズを注文。タコライスとは名前の通りご飯にタコスをかけた料理。学食で何度も食べたことがあり、つい数日前にもホッパーのミニタコライスを食べたので味は知っているのだが、店で食べたことはない。店で出されるのはどんな感じなんだろうと期待して待っていると出てきました!

・・・これで500円?

出てきたのはご飯 (300グラムくらい?) の上にドカーンと載った肉&チーズ。ボリューム満点すぎだよ・・・。しかも肉とチーズだけだから、最初こそ美味しいものの次第にくどくなってくる (タコライス野菜チーズというメニューもある。600円)。僕は腹9分くらいで食べきったが、姫は半分近く残してしまった。キングタコスはなかなか強敵。でも500円でこれだけ食べられればいいかも。

キングタコス。名前の通り「キング」でした タコライスチーズ。このボリューム、女性はきついだろうなあ

食後はすぐそばにある海中道路を渡ることに。昔は「海中道路っていうくらいだから海の中を通ってガラス張りに出もなっているのかな?」なんて馬鹿な想像をしていたのだが、もちろんそんな道であるはずはなく、両側を海に挟まれたいわゆる「橋」。景色はまあまあといったところだろうか。

その海中道路を半分ほど走ると、今年の春オープンしたての「海の駅あやはし」がある。ここは850円の昼食バイキングや資料館 (有料。200円だったかな) 等があり、土曜の夜には野外ライブも行われるらしく、多くの人で賑わっていた (今日はちょうど土曜日)。

ビーチに行く予定が鳥見で時間を奪われてしまったので、ここの砂浜で少し水に浸かり、休んで出発。帰りは満潮で消えた干潟にいた鳥たちを探しながら走る。どうやら、満潮時彼等は僅かに残った砂浜でじっとしているようだ。動き回らない分撮影にはこっちの方が好都合 (でもスコープないんだ・・・)。恐いくらい真っ赤な夕焼けに見とれ、夕食は豪華に刺身。炊事場にいたリュウキュウアカガエルに遊んでもらい、積乱雲が気になったが携帯のピンポイント予報では何とか大丈夫そうだったので外で寝ることに。しかし22時頃、ぽつぽつと雨が降り出したためテントに避難。するとその直後から雷の混じる豪雨!間一髪で難を逃れ、ほっと一息だったのだが、テントの中はやはり暑い!我慢しきれず、24時前から軒下にマットを敷いてようやく落ち着くことができた。

不気味なほどに赤みを帯びた夕焼け リュウキュウアカガエル
  • 確認した鳥
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    • アオサギ
    • クロサギ
    • バン
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    • シロチドリ
    • メダイチドリ
    • オオメダイチドリ
    • ムナグロ
    • ダイゼン
    • キョウジョシギ
    • トウネン
    • ハマシギ
    • アカアシシギ
    • アオアシシギ
    • タカブシギ
    • キアシシギ
    • イソシギ
    • ソリハシシギ
    • オグロシギ
    • ダイシャクシギ
    • チュウシャクシギ
    • ジシギsp. セイタカシギ
    • ツバメチドリ
    • エリグロアジサシ
    • キジバト
    • リュウキュウツバメ
    • ハクセキレイ
    • イソヒヨドリ
    • ウグイス
    • メジロ
    • スズメ
    • ハシブトガラス
    • シマキンパラ

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7日目 (09/07) 晴後曇一時スコール:那覇に戻る

5時半起床。雨はすっかり上がり、晴れ間も覗く夜明けとなった。明日で旅も終わりということで、今日は那覇まで移動する日。朝食をとり (結局米は1キロしか使わなかった・・・)、撤収準備をして9時出発。国道329号を南下し、その後330号→58号というルートで那覇を目指す。途中沖縄市では激坂もあったがこの道は総じて走りやすく、なかなかお薦めの道かもしれない。その後は予定通り北谷で58号へと移るのだが、このとき後ろを見ると真っ黒な雲が迫ってきているではないか!これはやばいということで大急ぎで近くのローソンに避難。すると今回も間一髪、着いた途端に雷混じりの土砂降りに。しばらくコンビニ内で休憩すること1時間、ようやく峠は過ぎ去ったようなので再出発。

途中浦添市では国道沿いにアウトドアショップを発見。そこそこの品揃えで自転車コーナーもあり (ゲーリーの正規代理店)、なかなかといったところだろうか。昼食は久しぶりのマック。沖縄で食べると何となくアメリカーンな感じがするのは気のせいだろうか。那覇市到着は15時過ぎ。宿に予約の電話を入れ、先に漫湖干潟に行ってみる。漫湖干潟は、那覇市と南風原町側を流れる国場川と豊見城市側を流れる饒波 (ぬは) 川が交叉する河口にあり、1995年にラムサー流条約登録となった沖縄県最大の干潟。干潟の埋め立てや大きな橋ができる等人工構築物が多くなり、排水やゴミの問題も抱えるが、人口40万人の都市圏ど真ん中にあるこの漫湖干潟は渡り鳥の集団飛来地として貴重な存在であることに変わりはない。

そんな漫湖干潟だが、実際に鳥見をするのは今回が初めて。つい先日開通したばかりのモノレール (これに関しては・・・まあここでは何も言わないでおこう) 沿いに川を上っていくと干潟が現れた。その広さはかなりのもの (登録されたのが58 ha) 。鳥はダイシャクシギ、チュウシャクシギ、ムナグロ、トウネン、アカアシシギ、アオアシシギ等、昨日の照間に比べれば少ないがそれでもなかなかのものだ。宿を予約した時間まで僅かだったのでちょっと見ただけで終わってしまったが、明日時間があったらまた来ようということで、宿へ向かうことに。

予約したのは那覇港のすぐ側にある「民宿東荘」。国際通りまでは徒歩20分程、空港も近いし立地条件はなかなか良い。宿に着くとナイチャー (本土の人間) っぽい元気な兄ちゃんが部屋を案内してくれた。ちなみにこの宿は2階建てで、2階が宿泊客用の部屋となっている。バス、トイレは共同、建物はちょっと古いアパートといった感じ。部屋はテレビ、扇風機つき、エアコンもあるがこちらは使用電力に応じて料金を払うという形態。宿代は1泊2000円。最近は沖縄でもドミトリー (相部屋) が流行っているので、ドミの1泊1000~1500円と比べるとちょっと割高かな?といった感じ。それでも本土に比べれば格安か。

しばし休憩してから徒歩で国際通りへ向かう。ここは那覇一の繁華街。通り沿いに色々な店が建ち並び、土産や本、食事等必要なことはここで事足りるといった場所。二人とも人混みは嫌いだが、土産屋では泡盛の試飲もできるためその点では気に入っている。今日も例に漏れず試飲三昧。土産用ということでどの店も古酒ばかりを置いている。その中から売れ筋 (名前は忘れた20度、残波25度、名前は忘れた43度、どなん60度) をクイックイッと飲めば、食事前ということでちょっとヘロヘロ気味に。土産にTシャツを買い、郷土料理の店でゴーヤチャンプルーを食べ、コンビニでオリオンビールを買って宿に戻る。帰り際雨に降られたが美味しいビールで沖縄最後の夜を乾杯し、気分良く就寝。

沖縄と言えば「シーサー」。色々な表情をしたシーサーがあってこれを見て回るのも面白い 漫湖干潟。都市のど真ん中にある干潟にはびっくり

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8日目 (09/08) 曇一時雨:1週間もあっという間に終わり

7時起床。台風が沖縄めがけて来ているが、まだ距離はあり今日一杯は大丈夫そう。荷物をまとめ、9時前出発。天気は曇り。帰りの飛行機は14時過ぎなので、午前中は買い物ついでに昨日も行った漫湖干潟へ行くことに。今日は訪れたのがちょうど干潮時ということで、干潟の面積はかなり広い。観察は漫湖干潟の鳥見スポットとしてよく言われる豊見城高校の前。鳥はダイシャクシギ、チュウシャクシギ、ムナグロ、ダイゼン、トウネン、ハマシギ、アカアシシギ、アオアシシギ、メダイチドリ、シロチドリ、キョウジョシギと、昨日よりも賑やかだ。

ミナミトビハゼやヒメシオマネキ等にもしばらく遊んでもらい、10時半を回ったところですぐ隣にあるマックスバリュでお買い物。ここでの目当ては泡盛等の土産だ。福岡にも泡盛は売っているし、沖縄ショップもあるので無理して買わなくても良いのだが、つい「ちょっとでも安く」という気持ちが働いてスーパーで買えるだけ買って持ち帰るという癖が出てしまう。

その後は初日にも行った空港近くの「那覇そば」で昼食を済ませ、空港へ。空港内ではやんばるで買い損ねた「シークワサー原液」を3本2000円のリーズナブル (?) な値段で買い、無事福岡へ。今回は久しぶりの夏の沖縄ということでやはりその「暑さ」にやられがち (特に自転車) だが、それでも「行って良かった、また来たい!」と思うのはやはり沖縄だからなんだろうなぁ。あと、この時期1週間以上滞在していれば台風の一つや二つに当たりそうなものなのだが、出発前にかすめ損ねた (当初狙っていた石垣便に乗れていれば、ちょうど直撃を受けた) 奴と帰宅後に沖縄 (特に宮古島に大打撃を与えた) を襲った台風14号のちょうど間の旅行という、なんとも幸運な日程には日頃の行いに感謝するしかない (!?) 。

先日開業したモノレール ヒメシオマネキ

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