昨年に続き,姫と一緒に行く年越し出水鳥見旅。前回は自転車を持っていかなかったためにJR&バス&徒歩の鳥見という時間的な制約がかなりある旅となってしまったので,今回はもちろん自転車を持っていく。7時25分箱崎発18切符での輪行旅だ。大晦日のJRはそれほど混雑せず,すんなりと輪行する事ができた。乗車率もそれほど高くない。乗り換えの途中では外国人のバックパッカー集団や自転車乗りのおっちゃんも発見。どうやら屋久島へ行くらしい。やっぱり屋久島は人気があるなあ,僕も行きたい!
出水駅到着は13時41分。気温は11℃くらいで,走るにはちょうどいい。夕暮れまでにはまだ時間があるので早速鳥見へ出かける。今回の荷物は宿泊まりということで45リットルのザックのみ。これを背負って走り回るのはちょっと辛いが,まあ仕方ない。
さて,ここで出水の鳥見ポイントについて少し紹介しよう。出水で有名なのはもちろん「ツル」だが,そのツルが多く飛来するのは河口部にある干拓地。
二つあって,それぞれ西干拓,東干拓と呼ばれている。西干拓にはツル観察センターや民宿,売店などが集まっており,一般の観光客(もちろん僕だって行くのだが)は
西干拓へ集まる。一方東干拓はというと,こちらはただ広い干拓地が広がっているだけで,観光施設などは存在しない。
ツルの数,種類は似たようなもの。ちなみに,出水へ飛来するツルはナベヅル,マナヅルの2種がほとんどで,それに加えてクロヅル,カナダヅル,アネハヅル,ソデグロヅルなどのツルが数羽程度飛来する。今年は,ソデグロヅルが今のところは来ていないようだ。
今日はとりあえず出水駅から近い東干拓(といっても西干拓は東干拓の隣にあるだけだが)へ行ってみる。実はこの東干拓,昨年は徒歩のために断念したところなのだ。出水駅から東干拓までは10km弱。新年を迎える準備をしている町を走り抜けると30分ほどで到着。プレハブの観察所のようなものが見えたのでそちらへ向かう。鳥屋は結構来ているようだ。プレハブ前に自転車を止めてスコープの準備をしていると,中からおっちゃんが出てきて「カナダがいるよ。」と一言。どうやら目の前の採餌場にいるらしい。スコープをのぞいてしばらく探すと,発見!周りのマナヅルと比べると,大きさの違いがよくわかる。他にはタゲリやツクシガモ,あとは姫が遠くにハヤブサを発見した。
30分ほど経ったところで時刻は3時半をまわり,気温も少しずつだが下がってきたため今日の鳥見はこれにて終了(早っ!)。プレハブ前にある水路では鳥屋が5,6人集まってカワセミを撮っていた。数メートル先まで近寄っても逃げない。どうやら餌付けをしているらしい。カワセミが止まっている枝のすぐ下にはいけすがあった。・・・こういう人たちを見るのは初めて。出水でもやっている人がいるんだなあ(といっても本州から来ている人達だが)と思うと何だか微妙な気持ちになる。
帰りはスーパーに寄って買い物。明日はコンビニしか開いていないだろうから,買えるものは今日買っておいた方がいい。
夕食やインスタントラーメンなどを大量に買い込んで宿へと向かう。今回の宿は昨年に引き続き出水駅から数百メートルの所にある「ビジネスホテル鶴」。ここはツインで6800円。西干拓にある民宿「鶴見亭」にも泊まってみたいが,昨年の好印象から前者を選んだ。このホテル,この値段で設備はなかなかのもの。部屋の広さはそれほどでもないが,バスルームなどはかなりきれい。コンビニも近くにあるので立地条件も良い。年越しインスタント蕎麦を食べ,23時過ぎに就寝。
<今日見た鳥> |
ダイサギ コサギ アオサギ ツクシガモ マガモ カルガモ |
コガモ ヒドリガモ オナガガモ トビ ハヤブサ ナベヅル |
カナダヅル マナヅル タゲリ セグロカモメ カワセミ キセキレイ |
タヒバリ ヒヨドリ ツグミ カワラヒワ スズメ ムクドリ |
ミヤマガラス ハシボソガラス ハシブトガラス |
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