沖縄の旅
5日目(3/6) -台風接近!?- 

 予報では晴れのはずだったのだが夜遅くから風が強くなり,雨もぱらついて嫌な感じに。朝には止んでくれたが,風が強く,肌寒い中撤収作業。 「ジャガイモ掘りのバイトしない?」と,キャンプ場に来ていた農家のおっちゃんに誘われたが,あいにく今日出発なのでお断りする。 もうちょっと時間的に余裕があればいいんだけどね。9時過ぎに伊野田を出る。 今回の伊野田は昨年の「まったりさん(去年の沖縄旅日記,北海道旅日記を参照)」とのような出逢いはなかったけれど,いい人ばかりで良かった。

写真がないので昨日のパラグライダー場の写真です。  港までは追い風に乗り楽々進む。2時間で到着。今日はphysalisさんに聞いたおすすめのそば屋「岩」を探す。郵便局の通り沿いにあるパチンコ屋の2階が「岩」。 これは分かりづらい。僕は岩そば550円を,姫はソーキそば600円を注文。ソーキそばは肉が柔らかくて美味しい,あっさり味のオーソドックスなそば。 岩そばはごま油を使った野菜の多い中華風のそば。これがかなりのうまさ。おすすめ。

 この店でニュースを見て,台風が近づいてきていることを初めて知る。昨日からの風は台風直接のものではないようだが,強風は続きそうだ。 当初,今日は波照間に渡るつもりだったのだが,欠航のため諦めて西表に渡ることに。大原まで。

 13時半の船でいざ西表へ。船には昨日パラグライダー場で会った伊野田の兄ちゃんが。あらあら,早い再会でした。

 乗客は少なく,余裕で乗ることができた。出船するとすぐにかなりの揺れが。高速船のためスピードはかなりものの。海上を飛び跳ねるように突き進む。 「ドーンッ!,ドーンッ!」と突き上げる久しぶりの感覚。なかなか楽しいが,これが続くとキツい気も。

これも昨日の写真。  40分で大原に到着。天気は曇り。出発前,Kさんに勧められた「民宿やまねこ」に電話。予約なしだったので微妙だったが,何とか泊めてもらえることに。 ここは大原港を出てすぐの所にあり,素泊まり2000円の宿。自炊可能。宿泊客も,おじい,おばあもいい人ばかりでおすすめの宿だ。

 近くのスーパーで買い物を済ませた後,散策がてら南風見田(はえみだ)浜へ。宿から6キロほどだが,風とアップダウンのため意外と疲れた。 日頃の運動不足かな。悪天候のため,分かってはいたことだが浜の景色は×。晴れていたらこの浜はかなりきれいらしいので,本当に残念だ。

 夜は宿のすぐ側にある「なんごく食堂」で。昼間は食堂,夜はバーとなるこの店,おすすめは「沖縄のみそ汁」650円。どんぶり一杯のみそ汁にご飯。 ベーコン,ニンジン,白菜,ネギ,豆腐,玉子,大根,キャベツ,タマネギと具だくさんのみそ汁は沖縄ならでは。しかもこれが美味しい。 家庭的な味,店で大満足。ご飯のお代わりもただでできたし。今日は宿泊まりなのでぐっすり眠れる。

今日見た鳥(括弧内は見た場所)
ムラサキサギ(南風見田),アマサギ,リュウキュウツバメ,リュウキュウコノハズク(声)(大原),
キジバト,キセキレイ,ヒヨドリ,セッカ,メジロ,スズメ,ハシブトガラス


6日目(3/7) -アップダウン多き島- 

 7時起床で8時半出発。宿はぐっすり眠れるが,その代わりに起きるのが遅くなる。出発際に宿泊客のおっちゃんと少し立ち話。 旅の話などをして盛り上がった。こういう話は夜,宿でするものであるが,昨日は疲れもあったし,一人旅と二人旅では勝手の違うところもある。 おばあに「また来るよ」と別れを告げ,出発。

「わしゃおカンムリ」の看板。  さて,今日は北風が強い。天気はかなり回復して,雲が5割といったところか。風がなければ・・・と思いつつ,気持ちよく進む。気温は低め。 長袖でちょうどいいくらいだ。この時期の沖縄は25度くらいまで上がったと思えば15度以下に下がったりと,気温変化が激しいそうだ。 そういえば,去年来たときもそんな日があったっけ。

 西表の道は多少のアップダウンがあるものの,激坂があるわけではない。とはいえ傾斜10%はあろうかという道もあるにはあった。 慣れていない人にはきついかもしれない。西表野生生物保護センターには9時半過ぎに到着。ここは坂の上にある。ふぅ。

 開館を待って,中へ。展示内容はなかなかのもの。やんばる野生生物保護センターよりは質,量共に充実している。多くの剥製があるのが嬉しい。 1時間ほどここで過ごす。外に出ると,チョウゲンボウを発見。風は相変わらず強い。自転車がふらつくほどの風だ。

 今日の目的地は星砂の浜。ここからはまだまだ。途中,野原付近で原チャとすれ違う。・・・なんか知っている人のようだ。 すると,それは昨日伊野田から一緒にこの島へ来たAさんではないか。どうやら昨日は星砂まで行って,今からバイクで南風見田まで行くらしい。 夜にキャンプ場で会いましょうということで別れる。

 大原と星砂のほぼ中間地点にある高那には12時着。さあ昼食だ!ということで「レストラン高那」に入ろうとすると,外には観光バスが2台。これはもしかすると・・・

きれいだけど、なんかすごい。  店に入るやいなや,ウエイトレスが出てきて,案の定「今日は団体客が入っておりますのでごめんなさい」とのこと。さすが沖縄。さすが西表。 やってくれるじゃありませんか。ここから先は20キロほど店一軒もない道が続く。今日行動食はチョコしか持っていないし,ここで何か食べておかないとかなりきつい。 というかやばい。

 すると,すぐ横にある「西表温泉」にもレストランはあるという話を聞く。よかった。とはいえこっちも人が多くて食べれないのではという不安が・・・。 3月は沖縄への観光客が一年で最も多いという人もいるくらい賑わう。こっちも満員なんてことにならないでくれよぉ。

 温泉へ行くと人は多かったが,食事にはありつけそうだ。やきそば500円を注文。沖縄そばを使った焼きそば。 味は,場所が場所なのでいたって普通とでもしておこうか。お土産コーナーで菓子を試食,試食,試食。ここで糖分を十分に補給だ。 ちなみに,当然のことだが温泉には入っていない。1200円なんて法外としか思えない値段を取る温泉に貧乏人が入れるわけはない。

 高那から船浦までの道もアップダウンが続く。途中でチャリダーの女の子に追い抜かれる。彼女も星砂へ行くのかなあ。

 さて,晴れ渡った空の下気持ちよく走っていると,懐かしい顔が。ヤツガシラだ!1年ぶりの再会,やっぱりかわいい。 写真を撮ろうとするが,ピンぼけばかり。警戒心低いくせに振り回されて,結局まともな写真は撮れず。くぅ〜。まあ,またチャンスはあるか。 その後,船浦手前でも一羽発見。意外とたくさんいるのかもね。

 船浦港で一時休憩し,星砂へのラストスパート。ここからはそれほどのアップダウンはないので,意外と楽だ。 上原のスーパーで買い物(ここが結構大きな最後(?)のスーパー。結構といっても決して大きいわけではないけど)をして,キャンプ場に着いたのは3時過ぎ。 話に聞いていたほどは混んでいない。

これも昨日のパラグライダー場にて。  一泊300円でシャワーは別料金の300円。炊事場は一つ,トイレは2つ。 ゴミ捨て場は,パイナップル畑の裏にあるのだが・・・それはゴミ捨て場というにはあまりにもひどいものだった。 電化製品,生ゴミ,空き缶,全部一緒になって捨てられている。しかも,畑の奥に大きな穴を掘って,そこに放り捨ててあるといった感じ。 カラスが山のように生ゴミにたかっている。

 離島では,ゴミの処理が大変だということは誰にでも想像がつく。島民がこのように捨てるのは仕方のないことかもしれない。 しかし,この状況を見て捨てる旅行者は・・・。僕はここではゴミを捨てていない。とはいえ石垣で捨てたので同じようなものかもしれないが, それでも,石垣で捨てた方がまだましだと思う。できるだけゴミを出さないよう努力はしているのだが,本来ならゴミは全て持ち帰るべきもの。 短期間なら問題ないが,長期になるとどうしても途中で捨ててしまうのが僕のいけないところか。何にせよ,星砂のゴミ捨て場には非常に考えさせられるものがあった。

 夕食はAさんと一緒に。彼はなんとシチュー。いいねぇ。少しいただく。こっちは怪しげなポーク炒め。シチューはうまかった。 ポークはいつもの味。今回もいい出逢いがあって良かった。走行距離は42キロ。

今日見た鳥(括弧内は見た場所)
チュウサギ,アマサギ,サシバ,カンムリワシ,チョウゲンボウ(高那),キジバト,
ズアカアオバト(高那),ヤツガシラ(高那,船浦),キセキレイ,ヒヨドリ,ジョウビタキ,イソヒヨドリ,
セッカ,メジロ,スズメ,ハシブトガラス


前頁   この旅日記TOPに戻る   次頁