沖縄の旅
1日目(9/29) -沖縄はまだまだ夏!- 

 当初は朝一の飛行機に乗る予定であったが,寝坊したために10:55の便で那覇へ向けて出発。今回の旅はいつもと少し違う。 彼女の姫と自転車二人旅なのだ。彼女は普段はバイク乗りなのだが,島へ行くのなら自転車の方がいいと言うので, 友人に自転車やキャリアなどを借りて旅立つことになったのである。一人旅と二人旅,違うところはいくつもあるが,大きなものに「走るペース」の問題があるだろう。 当然,走れる方がもう一方に合わせなくてはならないのだが,そういう走りを一度もしたことのない僕にとっては少々不安もあるのであった。彼女と行くわけだしね。

本島最北端辺戸岬。今回は行かず。  那覇には昼到着。天気予報はあまり良くなかったが,着いた時点では雨は降っていないようだ。一安心し,自転車を組み立てる。 走り始めると微妙な通り雨はあったが,沖縄ではこのくらいのことは日常茶飯事だろう。むしろ南っぽさが出ていて僕は嬉しかったりもする。 姫はご機嫌斜めなだったけど。気温は,もう9月も終わりだというのに真夏並。当然だよね。

 宿は,那覇では毎回のようにお世話になっている「民宿清富士」。那覇港から数キロ,波の上ビーチの近くにある宿だ。 宿泊者同士が集まったり,一緒に情報交換をしたりということはないが(僕が知らないだけかもしれない),二人で泊まる場合は一泊一人2000円とお手頃だ。 まあこのくらいが沖縄の相場だろうけど。ちなみに一人だと3000円とられる。相部屋になるということはないようだ。 宿に出会いを求めるならば,ここはあまりおすすめできないかもね。

 荷物をひとまず清富士に置いて,繁華街である国際通りへ向かうことに。ここは那覇市の中心地。沖縄が初めての姫を案内。 公設市場で色とりどりの魚や豚肉,物産品などを見て楽しんだ。その後,本当は首里城に行きたかったのだが,空模様が怪しくなってきたので 今日はパスして「とまりん」へ行ってみる。ここは国道58号沿いにあるビルで,中にはたくさんのお店が入っている。・・・と思っていたのだが,中は閑散とした雰囲気。 期待はずれでちょっとがっかり。あ,とまりんからは慶良間諸島など本当周辺の島への船が出ている。夜はオリオンビールを飲む。 そう,沖縄に来たらオリオンビール。本土では物産店などでしか見たことのないビールだが,こっちでは一大勢力。味は薄め。沖縄の料理や風土に合うのだろう。 最初飲んだときは「何これ」と思ったものだが,今では大好きになってしまった。


2日目(9/30) -色々考えたり,激しい坂道を上ったり- 

 昨日は寝たのが遅かったため出発は10時。今日は「ひめゆりの塔へ行きたい」と姫が言うので南へと向かう。途中「琉球ガラス村」に立ち寄ることに。 入場無料。美しい琉球ガラスに触れることができた。ここではガラス細工を作る過程を見学することができるので,時間があったら寄ってみるといいだろう。

 昼にひめゆり到着。ここに来るのは去年の夏以来2度目であるが,じっくりと見学。改めて戦争について考える。 当時の女学生が記した文などには読むに耐えないほどつらいものなどが多い。とはいえ,それは実際にあった出来事であるし,目をそらすものではないよね。 当時の教科書なども展示してあり,多くのことを考えた。

沖縄の海。前回やんばるにて。  1時間ほどかけてひめゆりを見学し,今日のキャンプ候補地である玉城村の百名ビーチへ向かうことに。100メートル程の丘やちょっとしたアップダウンが意外ときつい。 それは,この暑さと風が吹かないという二大要因によるものだ。向かい風が吹くとスピードが落ちるので嫌であるが,こうも風が吹かないというのもつらい。

 途中の食堂でソーキそばを注文。ソーキとは豚のスペアリブのこと。ここのそばはタマネギやおろし生姜が入っていた。 沖縄そばは,店によって味が違うので飽きがこない。スープは総じて薄味で,さっぱりとしている。姫は微妙だったらしいが,僕はおいしいと思った。

 その後はまたまたアップダウンを繰り返し,3時頃ビーチに到着。しかし,そこの民宿のおばちゃんに「キャンプはできないよ」と言われ,宿泊地をどこにすべきか迷う。 僕一人ならどこで寝ても構わないのだが,今回は一人ではない。せめて水とトイレがあるところでテントを張りたい。

 地図を広げてみると,玉城城の近くによさげな公園があるではないか。ここなら水とトイレはありそうだ。 時間はまだ何とかあるのでとりあえず行ってみることに。途中ショートカットができそうなのでそっちの道を選択。・・・しかしこれがいけなかった。 確かにショートカットルートなのだが,いかんせん傾斜がきつすぎる。15%はあろうかという上り坂に,姫はもちろんのこと,僕も荷物が搭載された状態では打ちのめされる。 それでも自転車を押して何とか登り切り,公園に到着。かなり大きなところで,家族連れがたくさん来ていた。人がいなくなるまでしばらく休憩。 しかしなかなか減ってくれない。人も少なくなってテントを張ったのは6時半過ぎ。それから夕食を作って,体を拭いて,・・・とそのとき雨が降り出す。 そう,今日は夜から雨の予報だったのだ。明日には上がるらしいが,この雨はかなり激しかった。 姫はテントに慣れていないこともあってなかなか寝付けなかったらしく,翌日は相当ご機嫌斜めになってしまうのである。本日の走行距離は38キロ。


この旅日記TOPに戻る   次頁