2006(H18):霧島ツーリング

結婚して初の旅行(ある意味,新婚旅行?)がなぜにヒルクライム・・・?

5月2日 宮崎駅→霧島神宮駅→霧島国民休養地 30km

RANBUがGWが休みだったので,久しぶりにテントを使おうということになり,霧島付近に出かけることにした。 天気が後半崩れるらしく,RANBUは2日に連休を取り,早めに出かけることにした。

霧島神宮駅までは輪行だが,輪行手順をいろいろ忘れていて,多少手間取った。「リアギアをトップにした方が組み立てるときにやりやすい」なんて覚えてないし! 特急「きりしま」に乗って,一気に霧島神宮駅へ。

自転車を組み立てて出発したのは14時。今回は3泊4日だが,テント泊なので荷物は多い。1個カバンを減らすために, 小さなザックをからっていたのだが,霧島神宮までの登りでいきなり腰が痛くなった。ふぅ。からうよりくくりつけた方がいいらしい。

神宮の前の交差点で休憩した後,R223を登る。霧島の道の駅は「神話の里公園」の下にあったが,店は坂の上だったので疲れるからパス。 道の駅以降の登りはそれほど急ではなく,そこまでへたれずに登ることができた。途中,アカショウビンやオオルリの声も聴くことができた。 微妙な「丸尾の滝」を過ぎると,「丸尾交差点」に到着。この付近一体が「霧島温泉郷」らしい。白い噴煙が上がっていたり,店先に足湯スペースが あったり。交差点横の観光案内所で温泉マップをもらってきた。温泉だらけだ。ついでに,この交差点にはファミマもあった。

まずはキャンプ場へ,と思い,丸尾交差点を南へ下って,・・・「まだ下るの?」。思っていた以上に下ってしまった。鳥見に行くにしろ,移動するにしろ,この坂をまた上るのか・・・。 霧島国民休養地は,国道からちょっと中に入ったとこにあった。みやまコンセールの近くっぽい(←たしか昔,合唱コンクールで来たような・・・)。 キャンプサイトにはファミリーが既にテントを張っていた。バイクも次々やってきた。200張り収容できるらしく,サイトは広いが,値段は高い! 場内に温泉もあり,スーパー(スーパー岩下)も近いからまあまあ便利。

テントを張った後,買い出しと温泉に出かけることにした。折角温泉街に来たのだから,キャンプ場内のではなく・・・と思い,温泉マップで近くにありそうで,飲用水で有名な関平温泉へ。 キャンプ場を出て,また坂を下り,・・・「まだ?」。地図だと交差点はすぐっぽいのに,結構下ってしまった。交差点を曲がると,今度は上り。 まあ温泉に行くんだし汗だくでも・・・と思っていたら,定休日だった。

また坂を上り,先にスーパーに行って買い物を済ませ,場内の温泉(¥200)に入った。温泉というか,温泉水を入れてるっぽい。 夕食はホルモン炒め。ガソリンバーナーは無事に使えたみたいでよかった。 キャンプ場近くのみやまコンセールではライブか何かしているらしく,夜遅くまで盛り上がっていた。

 

5月3日 国民休養地→えびの高原→国民休養地 22km

6時起床。テント内は暑かった。外に出るとコゲラが目の前の木を上ったりしていた。そういやコジュケイも「チョットーコイチョットーコイ」とよく鳴いていた。 日向夏とレトルトご飯を食べて,8時出発。今日は大浪池に登って鳥見をするか,えびの高原まで行くか,大浪池の人の多さで判断することに。どちらにしろ,坂を上ることに変わりはない。

キャンプ場を出てから,ひたすら上り。丸尾交差点のファミマでおにぎりなどを買って,また上り。 ところどころ楽なところもあるが,全体的にいっぱいいっぱいな上りが続く。道沿いも温泉があり,硫黄臭かったり,その硫黄ガスの上部でオオルリがさえずっていて,大丈夫なのか?と思ったり・・・。いわさきホテルの前らへんでは,散歩中のおじさんに「あと半分!」と応援された。

ちょっと上っては水飲んで,黒砂糖食べて,羊羹食べて,オオルリ探して・・・休憩ばっかりしながらちょっとずつ上る。途中「10%」の標識もあった。上りより下りが嫌だ!

10%を上りきったところが,新湯温泉交差点。ここから先は尾根沿いなのか,多少緩やかな上りになった。 道のすぐそばでアカショウビンの声と何か大きめのキツツキのドラミングが聞こえたので,しばらく探したけれど見つからず。何キツツキだったんだろう・・・。 上りの途中に大浪池登山口があるが,狭い駐車場にいっぱい車が止まっていた。さすが連休!これじゃ鳥も見れない・・・ということで,えびのまで上ることにした。 途中,綺麗な声の鳥とかもいたのだが,結局見つからず。山鳥は声がわからないと識別できないなぁ・・・。

えびのに着いたのは10時半。キャンプ場からだとおよそ700mの上り。距離はあまりないのに・・・。ビジターセンターをちょこっと見て,レストランで早めの昼食を取った。 何故にRANBUはチキン南蛮?自分は山菜ご飯の定食にしたら,肉がなかった。ヘルシーすぎ!

疲れてはいたが折角なので楽そうな「池巡りコース」を歩くことにした。3個ある池の周りを歩くコースだが,バテバテだった。鳥はソウシチョウとウグイスがうるさく鳴きまくっていた。 ソウシチョウは見たことがなかったので(←山に行ってない証拠?)じっくり見ることができたが,派手だ! ピンクのツツジ(ミツバツツジ?)がたくさん咲いていた。ミヤマキリシマはまだだった。 韓国岳への登山道を双眼鏡で見ると,たくさんの人が登っていくのが見えた。さすが連休!

帰りは700mの下り。最初の尾根沿いは道が真っ直ぐでまあ問題なし。新湯温泉の交差点を過ぎた「10%」の手前で一度休憩して,また下る。 ここから先は怖すぎた。手は疲れるし,漕がなくても50km/h出るし,Rはきついし,後ろから車は迫ってくるし・・・。 こんな(怖い)ところを高速で下るダウンヒラーな人々は凄すぎると思った。

30分ちょっとで霧島温泉郷まで下りてきた。行きの5分の1だ・・・。 今日は温泉道具も持って上ったので,そのまま温泉に寄る(キャンプ場まで下りてまた上るのはめんどくさい)。 今日の温泉はファミマの横にある前田温泉カジロが湯(¥330)。外見は公衆浴場っぽい。 中も公衆浴場な感じで,昨日の温泉とあんまり変わらない。返却式ロッカーがあって助かった。まあ毎日温泉に浸かれるのは贅沢かも。

キャンプ場に戻ると,テントが増えていた。一面テントだらけ・・・。コインランドリーで洗濯&夕食の準備しつつ,地図を眺める。どこに行くにもやっぱり山だ。

5月4日 国民休養地→御池キャンプ場→高原駅→御池キャンプ場 48km

昨日より早めに起床。ちょっと気温は低めで,テント内は快適だった。今日は元来た道を戻り,鳥で有名な「御池(宮崎県)」に行くことになった。 朝食&撤収作業をして,ゴミを出して7時半頃出発。(←このキャンプ場では入る時にゴミ袋を渡される。¥100取られる訳だが。)

霧島神宮まではほとんど下り。快適に下ってきて,神宮に到着。「アカショウビンと会えますように」とお参りもしてきた。 神宮ではロードの兄ちゃんを見かけた。今からえびのに上るんだろうなぁ・・・。

神宮から御池までの道のりは上り。えびのへ行くのに比べると緩やかだが,風がなく暑い!鳥の声は道沿いの森から聞こえるけれど,車の往来が多く,声がかき消されてしまう。 周りの景色を見ながら御池に着いたのは10時半。意外と早く着いた。 道沿いの駐車場で御池の写真を撮って,キャンプ場へ向かったら,また上り坂!意外と急だし!折角上ったと思ったら,ひたすら下って,キャンプ場は池の湖畔だった。 人が多いらしく,警備員の人が入場制限?をしていた。泊まれるのか?

とりあえずキャンプ場到着。テントを持ち込みなら泊まれるらしく,受付をした後,テントを立てて,まずは「野鳥の森」を下見することに。 まだヒルはいないらしいので,とりあえず一安心。森は背の高い木が多く,枯れ葉がたくさん落ちていた。鳥の声はたくさんするものの,どこにいるのか・・・。 アカショウビンも声をたくさん聞かせてくれたが,見つけることはできず・・・。 途中,鳥屋の人らが思いっきり遊歩道から外れた林床地に入って写真を撮ってたのを見かけて微妙だった。多分アカショウビンか何かだったんだろうけど。

森から帰ってきて,買い出し&温泉に行くことに。高原町のスーパーは駅の横らしい。明日走る道を今日も走ることに。 キャンプ場から坂を上りきったら,あとは7kmくらいひたすら下りだった。駅の横のスーパー「希望の店」は思っていたよりも品揃えが良かった。 (最初,名前を見て宗教系?と思ってしまった。)買い出しの後,湯之元温泉へ。国道からはちょっと外れたところにあり,温泉宿っぽい感じだった。 お湯は鉱泉+炭酸泉らしく,なんだか鉄臭かった。「飲用泉」と書いてあってコップもあったので,試しに飲んだら,「うわっ!?」。味のしない炭酸水だった。

温泉からはキャンプ場まではまた上り。温泉に入った意味は??と思いつつ上ったが,思っていたよりも楽な上りだった。 今日の夕食は何故かジンギスカン炒め。RANBUはビールが飲みたかったらしい。今回はまだ酒を飲んでない!

5月5日 御池キャンプ場→高原駅→南宮崎駅 12km

最終日。5時起床。今日こそアカショウビン!朝食後,長袖長ズボンのフル装備で早速鳥見へ出発。

昨日と同じ道を歩く。たくさんの声は聞こえるが,鳥を見つけられない・・・。木が高いせい(←それでも見つけないと駄目だと思うが)? アカショウビンの声も聞こえる。観察小屋について,中でしばらく待つ。小屋内のノートには,昨日もアカショウビンが観察されたと書いてあった。 待ってれば水飲み場に来るらしい。小屋の周りは,鳥が寄ってくるようにか,水飲み場や餌台が設置されていて,なんか微妙。 多分,林床部に入らないで鳥を観察できるように小屋を作ったんだろうけど,昨日の鳥屋のおっさんらは思いっきり入って撮ってたし・・・。 うーん,何のための小屋なのか・・・。鳥の声もあんまり聞こえないし。

「小屋で待ってアカショウビンを見る」=「鳥屋の集まってるところで珍鳥を見る」とあまり変わらない気がするし, せっかく森に来たのに何故に小屋から鳥を見る?と馬鹿らしくなってきて,小屋で待つのをやめた。 行きとは別のルートを歩きながら,(ゲーム音楽のように)ジャラジャラ鳴くキビタキやミソサザイなど見ることができた。 また大きめなキツツキの正体がオオアカゲラなこともわかった。オオアカゲラは北海道で見て以来だ。

結局アカショウビンには会えずにキャンプ場に帰り着いた。まあ仕方がないか・・・。テントを片づけて,11時頃出発。キャンプ場内の坂を越えると,あとは ずっと下り。途中で昼食をと思ったが,店があまりなく,駅にたどり着いてしまった。仕方がないので,スーパーの弁当で済ませて,輪行。 高原駅からはワンマン電車。宮崎の駅は無人駅が多いようだ。都城で乗り換えた電車はきれいな電車でびっくりした。快速電車の新しいバージョン? 自転車も余裕で置くことができて,のんびり帰ることができた。

 

あとがき

久しぶりのツーリングがキャンプツーリングで(←荷物多い),しかも山!距離はあまり走らなかったものの,200mから1200mを行ったり来たりはきつかった。 下りはこわいし・・・。御池へ鳥見に行くなら,やっぱり車でいいかも・・・と思った。