7月20日 山口で合宿のはずが・・・
地学研究部(大学のサークル)の合宿で,山口県の豊北町に行くことになった。人数が少ないため交通手段は各自 (汽車,車,バイク,自転車)で12時半に特牛(こっとい)駅に集合。私はもちろんFZRでのんびり行くことにした。
20日0時前,バイクサークル及び地研のK75(BMW)乗りの先輩から電話が来た。「明日ついでに出雲大社に行こう」とのこと。 地図を見るとかなり遠い気もしたが,「昼には着くだろうし,萩まで行って自分だけ引き返すのもあり。とりあえず途中まで一緒に行こう」と言われたので,一緒に行くことにした。
7時半家出発。8時前に先輩の家出発。メンバーはK75の先輩とVT250Zの後輩とFZRの私。 とりあえず余力を残しておこうということで,古賀から下関までは高速に乗る。久しぶりの高速でちょっと怖い。 他の2人はぶっちぎって行ってしまった。自分は120km/hくらいでのんびり走る。それでも,40分くらいでめかりSAに到着。 関門海峡をよそ見しながら本州へ渡る。下関で降りて,とりあえずR191へ。これは山陰の海沿いの道である。 景色がとても良い。日本海は青い!そして国道なのにそこまで車がいない!ので海を見ながらのんびり走る。と,2人はぶっちぎって見えなくなってしまった。 速すぎる。対向車線に出ながら追い抜くのが苦手なので置いて行かれた!しょうがなく1人で走る。とりあえず,合宿地である特牛は10時半に通り過ぎた。 海や山を見ながら萩についたのはなんと昼!道の駅で飯を食いながら地図で確認するとまだまだ。ここで引き返せばよかったのだが・・・。
島根県に入っても出雲はまだまだ。R191からR9に入り,三隅の道の駅で写真を撮って,少し先に進んだ浜田でハプニング発生。 K75のブレーキペダルが踏んでも元に戻らない!近くのホームセンターでバネを買って修理して出発。この頃からそろそろ帰りたいモードになる。 2人がぶっちぎって見えなくなっても追いかける気力がなくなって,そのまま出雲までずっと1人でてらてら走る。 途中ガス欠してスタンドまでFZRを押した時は泣きそうだった。
出雲大社に着いたのはなんと17時過ぎ!こんなにかかるとは。しかし,福岡から380kmもあるから・・・。とりあえず,3人で出雲大社を見学する。 大きなしめ縄に賽銭が刺されば良いということを聞いて早速投げてみると,他人が投げた賽銭が一緒に落ちてきた。 1個投げるごとにばらばらと落ちてくるため,結局賽銭箱に入れてきた。大社の中には古い建物や,神様の銅像があって写真を撮った。 見学終了後,近くの食堂で割子そばを食った。なんか微妙だった。
日も落ちかけた19時半頃出雲を出発。「あまり怖くない道がいい」という自分の主張が通って,とりあえず三次(広島)まで行って, そこから高速に乗って美祢(山口)まで行き,そこから特牛まで一本道を走ることに。まずはR9を東へ進んで,夜の宍道湖(何も見えない!)まで行き, そこからR54に入って三次まで下る。途中の山道は真っ暗。反射板と急なコーナーのところにある街灯のみ。 夜の弱い自分にとってはかなりやばげな道ではあったが,最初は2人ともゆっくり走ってくれたのでテールランプを見ながら安心して走ることが出来た。 途中の道の駅で休憩してバイク話をしたり,街灯も何もない真っ暗な所でバイクを降りてしばらく星を見ながらまったりしたり・・・。 北斗七星やさそり座,天の川などがとてもきれいに見えた。
三次に着いたのは22時過ぎ。給油をして落ち合うSAを決めて各自高速に乗る。K75は早速いなくなり,しばらくVTについていくことにしたが, 平均100km/hで走るとだと着くのが遅くなると思い,速い車を探してそれについて行くことに決めた。真っ暗な中, テールランプと反射板と白線のみの情報から高速で走るのはかなり怖い。しかし慣れ(むしろランナーズハイ?)たせいか,だんだんスピードが速くなり, 風の弱いトンネル内で自己最高速度を150km/hから180km/hに更新させてしまった。普段の明るい時には絶対に出来ない。やったら死ぬと思う。
とりあえず下松SA到着。日付が変わっていた。0時過ぎ。先輩と給油して会う予定だったが,先に来ているはずの先輩がいなかったので, もしや先に行ってる?と思い,そのまま先へ進む。そして1時前,美祢で降りる。ここにもK75がいない。なぜ? 合宿所の先輩に連絡すると,しょうがないから1人で頑張って走って来い,ということになった。しばらく美祢の町でさまよっている最中に, 2人から「下松にいる」と連絡が来る。先輩は他のPAで時間を潰していたらしく,追い越してしまったらしい。 とても悪いことをしてしまった。先輩ごめんなさい。下松−美祢間は約80km。来るのを待つのも微妙。
結局考えた末,先に行くことにした。特牛まではR435をずっと真っ直ぐ40kmなので迷わないだろう。 とりあえず出発したのは1時半。車もなく微妙に道が狭く暗い中1人で走る。途中で稀に車を発見すると,それに先導を勝手にお願いしてついて行く。 道路標識のみを頼りに豊北までは無事に着いた。あとは特牛に行くのみ。しかし,特牛の駅がない!道沿いにあるはずなのに。
さんざん走った挙句,やっと「長門二見」駅を発見。駅になら地図か何か情報があるはず・・・どこにも書いていない!駅の外のバス停を見て, 滝部と特牛は近くにあることだけが分かった。すでに2時を回っている。携帯は電波が入らない!しょうがないので,大量の虫が集まっている公衆電話に勇気を出して入り, 合宿所の先輩に電話してみるが,先輩の携帯も電波が入っていない。無人駅だったので,プラットホームに上がるとなんとか2本立った。 そこで先輩に電話してみる。やっとかかった。とりあえず,迷ってて豊北の長門二見駅にいることを告げると,ここまで迎えに来てくれると言ってくれた。 よかった〜!
駅の前で到着を待つことに。真っ暗で電気のある所には大量の虫が群がる無人駅。結構恐い。しかし,なかなか来ないので,もしや,駅名が違う? と勘で滝部の駅まで走ってみる。滝部駅に着いた時,先輩から電話が来た。長門二見駅着いたらしいのでそっちに戻る。駅前に先輩たちがいた!とてもほっとした。 これで旅館まで行ける!FZRは先輩が運転してくれることになり,私は車に乗った。特牛は滝部の次の駅で,意外と遠かった。 しかし,R435は特牛の交差点まで続いているはず。一体どこで迷ったのか?
そうして,特牛の合宿所に着いたのはなんと3時。出発してから20時間30分。たくさんの人に迷惑と心配をかけてしまった大変なツーリングであった。 (一緒に走りに行った先輩や,合宿所から迎えに来てくれた先輩方,ごめんなさい。) 1日で走行距離800km,及び最高速度180km/hとこれまでの記録を更新した。 人間「やれば出来る」んだなあと思ったが,今度からはもっと無理のない,もっとのんびりしたツーリングをしようと思った。


7月21日 休養日
昨日(今日未明?)の爆走のため,バイクに乗る気がしなかった。大量の虫がフロントカウルで討ち死にしていた。 あまりにも大量すぎて気持ち悪かったので,旅館からバケツとスポンジと水を貸してもらって洗った。
ほとんど寝ていなかったので,逆にハイだった。豊浦町小串の海水浴場に行って思いっきり泳いだ。水着を着ると,腕のグローブやけが激しかった・・・。

7月22日 念願の秋吉台を走る!
合宿最終日。せっかくだから(地研らしく?)秋芳洞に行こうということになり,その前にK75の先輩と共に秋吉台を走ることにした。 秋吉台は6月に学科(地球惑星科学科。地学づくし?)の巡検でドライブしたとき,バイクで走ったらすごく気持ちいいだろうなあと思ったので,ちょうどよい機会である。
旅館を出発して,R191を長門まで行き,そこからR316で美祢の方へ走る。微妙に車が多く走りにくい。 しかし,今回は先輩もちょっとゆっくり走ってくれるので,ついていきやすい。地図及び道路標識を頼りに秋吉台へ向かう。 微妙に狭い道を通って山越えをすると,カルストロードなるものを発見。この道を行くことにした。かなりきれいな道である。 しばらくすると目の前に鮮やかな緑と白っぽい石灰岩が見えてくる。いかにも秋吉台!!景色最高〜!!
しばらく行くと帰水ドリーネが見えてきた。景色を見ながら,「おおっ,きれいだ〜!!」と思っている所で,車とバイクが何台かコーナーの所に止まっているのを発見。 何してるんだろう??確かあのコーナー,かなり急だったような・・・。 K75が思いっきり減速したので自分も減速した。ゆっくり通りすぎようとして曲がると,CBRがばらばらになっていた。車とぶつかったようだ。怖すぎる!! ていうか危ない!!車や人がいなかったら,確実にバイクに当たってこけてただろうな・・・。 帰水の駐車場で,この先事故らないようにゆっくり走ろうと先輩と取り決めた。しばらく写真を撮った後,秋芳洞まで景色を見ながら走る。 とても気持ちよかった。来てよかった!
秋芳洞で地研の他のメンバーと合流,昼食後,鍾乳洞を見学した。石灰岩と鍾乳石を見ながら涼しさ(中は夏でも18度くらいらしい)を堪能した。 一度は行くべきかも。外のお土産屋では,化石入りの石灰岩なるものが売っていた。よく見ると,何も入ってないものも売っていた。 フズリナやウミユリの化石が入った石灰岩なんて,近くの採石場に行ってたたけば,いくらでも取れるのにと思った。
後は福岡へ帰るのみ。美祢から高速に乗って福岡まで。 微妙に混んでいたので,ゆっくりと帰ることが出来た。途中,荷物が落ちそうで冷や冷やしたが,夕方には無事帰宅。結局この日は300kmくらい走った。実質2日で1100km。疲れた〜。

