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「本書は,ビジネス街の書店などで,この本を手にとってくれるような人を読者層として想定した。かつての「自転車少年少女」への「再入門書」であるつもりだ。
20代後半から60代までの「自転車に乗らなくなってしまった人」が自転車の愉しさを再認識するきっかけとなることができれば望外の喜びだと思っている
(本文より抜粋)」というこの本,まず感じたのは「字が大きくて読みやすい!」ということ。文量も多いと感じるほどではなく(しかしそれでいて著者の考えが
ヒシヒシと伝わってくるのはさすが疋田さんの文章),疋田さんの本を読むにはこれから入るのがおすすめだと思っています。
内容としては,自転車に乗らなくなってしまった大人達に「休日,家にあるママチャリでちょっと家の周りを走ってみよう」というママチャリ活用術?に始まり,
自転車の種類や楽しみ方をちょこっとだけ紹介をしてから自転車通勤のHOW TOについて語り,最後は「自転車と街と未来と」と題して自転車を取り巻く
問題や,今後の自転車政策に対する提案などが書かれています。その中でも,「アジア諸国(日本を含む)の自転車事情」というコーナーが一番オススメ。
私は「どうして日本人は大人になると自転車に乗る人が減るのか?」と事ある度に考え,自分の中では漠然としかその答えを出せていなかったのですが,
疋田さんはズバリその答えを一言で表現されています。とにかくおすすめの一冊です。 |
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